γ-GTPとは|高い原因・下げる方法・お酒と肝臓の関係を内科医が解説|十条駅ハルクリニッ

「健診でγ-GTPが高いと言われたけど、自覚症状はないし…まあいいか」と思っていませんか。肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、かなりダメージが蓄積されるまで自覚症状がほとんど出ません。だからこそ、健診の数値で引っかかったときが対処するチャンスです。

十条駅ハル内科・皮膚科クリニック|お酒を飲みすぎると肝臓はどうなる?γ-GTPが高い人へ

健診でγ-GTPに引っかかった方へ。お酒と肝臓の話、正直に書きます

「健診でγ-GTPが高いと言われたけど、自覚症状はないし…まあいいか」と思っていませんか。肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、かなりダメージが蓄積されるまで自覚症状がほとんど出ません。だからこそ、健診の数値で引っかかったときが対処するチャンスです。

十条駅ハル内科・皮膚科クリニック|健診でγ-GTPに引っかかった方へ。お酒と肝臓の話、正直に書きます

十条駅ハル内科・皮フ科クリニックは、JR埼京線十条駅から徒歩約1〜2分、毎日朝9時から夜9時まで土日祝日も診療しているクリニックです。「健診で肝臓の数値が気になった」「お酒をよく飲むけど大丈夫かな」という方のご相談も、内科として日常的にお受けしています。赤羽・東十条・王子・板橋エリアからもお気軽にいらしてください。

γ-GTPとは?そもそも何の数値?

γ-GTP(ガンマ-グルタミルトランスペプチダーゼ)は、肝臓・胆管・腎臓などに多く含まれる酵素のひとつです。アルコールや薬の代謝、胆汁の流れに関わっています。

肝臓や胆管に何らかのダメージがあると、この酵素が血液中に漏れ出して数値が上がります。特にお酒をよく飲む方で高くなりやすいのが特徴で、「飲酒量の指標」として健診でもよく注目される項目です。

基準値は一般的に男性で50 IU/L以下、女性で30 IU/L以下とされていますが、これはあくまで目安で、数値が高いほどリスクが高まります。

お酒を飲みすぎると肝臓はどうなるか

アルコールは胃と小腸から吸収され、大部分が肝臓で処理されます。肝臓はアルコールをアセトアルデヒドという有害物質に分解し、さらに酢酸→水・二酸化炭素へと無害化します。この作業を一手に引き受けているのが肝臓です。

飲む量が多すぎると、肝臓が処理しきれなくなり、細胞がダメージを受け続けます。アルコール性の肝臓病は、大きく分けて以下の段階で進行します。

① 脂肪肝

肝臓の細胞に中性脂肪が溜まった状態です。お酒をよく飲む方に多く見られますが、飲まなくても肥満や食べすぎで起きる「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」もあります。この段階では自覚症状はほとんどなく、健診の数値で初めて気づくケースがほとんどです。飲酒をやめる・減らすことで改善できる可能性がある段階です。

② アルコール性肝炎

飲みすぎが続き、肝臓に炎症が起きた状態です。AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPが大きく上昇します。倦怠感・食欲不振・右わき腹の不快感などが出ることがあります。重症化すると入院が必要になるケースもあります。

③ 肝硬変

炎症が長年続いた結果、肝臓の細胞が線維化(硬くなる)した状態です。ここまで進むと元に戻すことは難しく、肝臓の機能が大きく低下します。むくみ・黄疸・腹水・出血しやすくなるなどの症状が現れます。

④ 肝細胞がん

肝硬変からさらに進行すると、肝臓がんのリスクが高まります。B型・C型肝炎ウイルスが主な原因として知られていますが、アルコール性肝硬変からも発症します。

重要なのは、①→②→③→④と段階的に進むこと、そして初期のうちは症状がほぼないということです。「γ-GTPが高い」という健診の結果は、①か②の段階で気づくための大事なサインです。

γ-GTPだけじゃない。一緒に見るべき数値

肝臓の状態を判断するには、γ-GTPだけでなく複数の数値を合わせて見ることが大切です。

検査項目 何を反映しているか 基準値の目安
γ-GTP アルコール負荷・胆道系のダメージ 男性50以下・女性30以下(IU/L)
AST(GOT) 肝細胞・心筋・筋肉のダメージ 30以下(IU/L)
ALT(GPT) 肝細胞のダメージ(肝臓特異性が高い) 30以下(IU/L)
ALP 胆道・骨のダメージ 施設によって異なる
総ビリルビン 胆汁の流れ・黄疸の指標 1.2以下(mg/dL)
アルブミン 肝臓の合成能力・栄養状態 4.0以上(g/dL)
血小板数 肝硬変が進むと低下することがある 15万以上(/μL)

γ-GTPは高いのにALTが正常という場合は、アルコールの影響が主で肝細胞のダメージはまだ少ない可能性があります。逆にAST・ALTも高い場合は、肝臓の炎症が進んでいる可能性があります。数値の組み合わせで状態を判断するため、一項目だけで結論を出すのは危険です。

「お酒は飲まないのにγ-GTPが高い」という方へ

γ-GTPはアルコール以外の原因でも上昇します。心当たりがないのに数値が高い場合は、以下の原因も考えられます。

  • 非アルコール性脂肪肝(NAFLD・NASH):肥満・過食・運動不足・糖尿病などが原因で起きる脂肪肝。飲まない人でも発症します
  • 胆石・胆のう炎:胆道が詰まることでγ-GTPが上がります
  • 薬の影響:一部の薬(抗てんかん薬・抗生剤・脂質異常症の薬など)でγ-GTPが上昇することがあります
  • 甲状腺疾患:甲状腺機能低下症でも肝臓の数値が変動することがあります
  • B型・C型肝炎ウイルス:自覚症状なく感染していることがあります

「お酒はほとんど飲まないのに」という方は、別の原因を調べるためにも一度きちんと検査を受けることをおすすめします。

どのくらい飲んだら「飲みすぎ」なの?

厚生労働省が推奨する「節度ある適度な飲酒量」は、純アルコールで1日あたり約20gとされています。お酒の種類で換算するとこのくらいです。

  • ビール(500ml缶):約1本
  • 日本酒:約1合(180ml)
  • ワイン:グラス約2杯(200ml)
  • チューハイ(7%・350ml缶):約1本
  • 焼酎(25度):約100ml
  • ウイスキー:ダブル約1杯(60ml)

「毎日缶ビール2〜3本くらい」という方はすでにこの基準を超えています。また、女性はアルコール分解能力が男性より低い傾向があるため、同じ量でも肝臓へのダメージが大きくなりやすいです。「休肝日を週2日以上設ける」ことも大切とされています。

γ-GTPを下げるために今日からできること

脂肪肝・軽度の肝炎の段階であれば、生活習慣を変えることで数値が改善するケースは多いです。

  • 飲酒量を減らす・休肝日を作る(これがいちばん効果的です)
  • 糖質・脂質の多い食事を控える(揚げ物・甘いもの・白米の食べすぎに注意)
  • 適度な運動を習慣にする(ウォーキング30分程度でも脂肪肝の改善に効果があります)
  • 肥満がある場合は体重を落とす(5〜10%の減量で脂肪肝が改善することがあります)
  • 睡眠をしっかりとる(睡眠不足は肝機能に悪影響です)

「わかってはいるけど、なかなか減らせない」という方も多いと思います。受診したからといって必ずしも断酒を求められるわけではありませんので、現状を正直に話してもらえれば、無理のない範囲で一緒に考えます。

こんな症状があれば早めに受診してください

γ-GTPの数値が高いことに加えて、以下の症状がある場合はなるべく早く受診してください。

  • 体がだるい・疲れやすい状態が続いている
  • 食欲がない・吐き気がある
  • 右わき腹(肋骨の下あたり)に違和感・重さがある
  • 白目や皮膚が黄色っぽくなってきた(黄疸)
  • 尿の色が濃い茶色になってきた
  • 足や顔がむくんでいる

これらの症状はすでに肝臓のダメージがある程度進んでいるサインである可能性があります。「そのうち治るだろう」と放置せず、早めにご相談ください。

当院での肝機能検査の流れ

  1. 問診・診察
    飲酒量・食生活・内服中の薬・既往歴などをお聞きします。健診結果をお持ちの方はご持参ください。
  2. 血液検査
    γ-GTP・AST・ALT・ALP・ビリルビン・アルブミン・血小板など肝機能に関わる項目を確認します。必要に応じてB型・C型肝炎ウイルスの検査も行います。結果は17時までの受診で最短翌日にお伝えします。
  3. 結果説明・治療方針のご提案
    数値の意味をわかりやすく説明し、生活習慣の改善・薬の処方・専門病院への紹介など、状態に応じた対応をご提案します。

よくあるご質問

Q. 健診でγ-GTPだけが高く、他は正常でした。すぐ病院に行くべきですか?
数値にもよりますが、基準値を超えているなら一度受診して詳しく調べることをおすすめします。γ-GTPは飲酒量の変化に敏感に反応する数値なので、お酒をよく飲む方は特に放置しないほうがよいです。

Q. 先月より数値が上がっていました。何か変わりましたか?
直近1〜2ヶ月の飲酒量・食生活・ストレス・薬の変化などが影響していることが多いです。思い当たることを含めてお話しください。

Q. お酒をやめたら数値は戻りますか?
脂肪肝の段階であれば、禁酒・節酒することで数週間〜数ヶ月で改善するケースが多いです。ただし肝硬変まで進んでいると元に戻るのは難しいため、早めの対処が重要です。

Q. 超音波(エコー)検査は当院でできますか?
腹部エコーは現在対応しておりません。必要な場合は連携する医療機関をご紹介します。

十条・赤羽・東十条・王子で肝機能が気になる方へ

「健診でひっかかったけど、忙しくてそのままにしていた」という方は意外と多いです。肝臓の病気は症状が出てからでは手遅れになることもありますので、数値が気になったときに動いておくことが大切です。

十条駅ハル内科・皮フ科クリニックは、毎日朝9時から夜9時まで、土日祝日も含めて診療しています。仕事帰りや週末でも立ち寄りやすいクリニックです。予約なしでも受診できますが、WEB予約の方を優先的にご案内しています。

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