皮フ科

じんましん(蕁麻疹)

「突然かゆみと膨らみが出て、数時間で消える」「繰り返すじんましんの原因がわからない」 じんましんは皮膚に突然膨疹(ぼうしん)が現れ、強いかゆみを伴う非常に多い皮膚疾患です。 急性のものは食物・薬・感染症が原因になることがありますが、 慢性じんましんの約70〜80%は原因が特定できない「特発性」 です。 原因不明でも、適切な治療で症状をコントロールすることができます。

  • 急性じんましん・慢性じんましんの診断と治療
  • アレルギー検査(血液検査・特異的IgE検査)に対応
  • 抗ヒスタミン薬・生物学的製剤(オマリズマブ/ゾレア)の処方
  • 予約なし・当日受診OK | 毎日9〜21時診療
毎朝9時から診療を行っています
毎朝9時から診療を行っています
駅から徒歩1分
駅から徒歩1分
レントゲン・血液・尿・エコー検査可能
レントゲン・血液・尿・エコー検査可能
女性の医師・スタッフ在籍
女性の医師・スタッフ在籍
現金・キャッシュレス決済どちらも可
現金・キャッシュレス決済どちらも可

じんましん(蕁麻疹)とは

じんましんは、皮膚に赤く盛り上がった膨疹(ぼうしん)が突然現れ、強いかゆみを伴う皮膚疾患です。膨疹の特徴は数分〜24時間以内に跡を残さず消えること。日本では生涯で約15〜20%、つまり5〜6人に1人が経験するとされる非常に多い病気です。

「食べ物や薬のせい」と思われがちですが、慢性じんましんの約70〜80%は原因を特定できない「特発性」です。原因がわからなくても、現代の治療で症状は高い確率でコントロールできます。

じんましんの最大の誤解「食事制限すれば治る」は正しくない

慢性じんましんで原因が特定できない場合、食事制限しても改善することはありません。自己流の除去食は栄養バランスを崩すだけです。特定のアレルゲンが確認されない限り、通常の食生活を続けながら薬物治療を行うのが基本です。

十条駅ハル内科・皮膚科クリニック|じんましん(蕁麻疹)

じんましんの分類

期間による分類

分類 期間 特徴
急性じんましん 6週間以内 感染症・食物・薬剤が原因のことが多い
慢性じんましん 6週間以上続く 約70〜80%が特発性(原因不明)

原因・誘因による分類

タイプ 特徴
特発性 原因不明、最多、日内変動あり
物理性 圧迫・寒冷・温熱・日光・振動・水などで誘発
コリン性 運動・入浴・精神的緊張による発汗で出現、小さな紅斑
食物性・薬剤性 特定の食物・薬が誘発(直接原因が明確)
アレルギー性 IgE介在性、原因物質と接触・摂取直後に発症
運動誘発性 食事+運動の組み合わせで誘発(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)
接触性 特定物質が皮膚に触れて出現
血管性浮腫 膨疹より深い部位の腫れ、唇・まぶた・舌

じんましんが夜に出る・悪化する理由

「昼間は何ともないのに、夜になるとじんましんが出る」「夕方からかゆくなり、朝には消えている」——そのような症状でお悩みの方は少なくありません。これにはいくつかの医学的な理由があります。

① 慢性蕁麻疹の「日内変動」——副交感神経が引き金

慢性蕁麻疹(6週間以上続くじんましん)では、夕方〜夜間に症状が現れ、翌朝〜午前中に消えるというサイクルが繰り返されるパターンがよく見られます。夜間は副交感神経が優位になり皮膚の血管が拡張しやすくなることで、マスト細胞が活性化しヒスタミンが放出されやすくなると考えられています。

特徴:夕方〜夜に出て翌朝には消えている。場所を変えながら毎日のように繰り返す。原因が特定できない(特発性)ことが多い。

② コリン性蕁麻疹——お風呂・運動・体温上昇が引き金

入浴・運動・緊張などによる体温上昇・発汗をきっかけに現れる「コリン性蕁麻疹」は、「夜にお風呂に入るたびに出る」という形で現れます。1〜3mm程度の小さな赤い膨疹が多数現れ、強いかゆみを伴います。布団に入ると体温が上がってかゆみが増す、という方もこのタイプが多いです。若い方(10〜30代)に多く見られます。

特徴:お風呂・運動・緊張など発汗後に出る。点状の小さな赤い膨疹。体が冷えると30〜60分で消えることが多い。

③ 日中の疲労・ストレスが夜に現れる——注意も向きやすい

ストレスや疲労は蕁麻疹の直接原因ではありませんが、発症・悪化を促進する大きな因子です。日中に蓄積した身体的・精神的ストレスが夜間に免疫反応として皮膚に現れることがあります。また、日中は仕事・家事で意識が分散しているためかゆみに気づきにくく、夜静かになると症状が強く感じられるという側面もあります。仕事が忙しい時期・睡眠不足が続くときに悪化しやすい方はこのパターンに当てはまることが多いです。

特徴:疲労・ストレスが多い時期に悪化。睡眠不足・過労が続くと繰り返す。

夜間に繰り返しじんましんが出る場合、慢性蕁麻疹に移行しているサインであることもあります。「夕方〜夜に出て翌朝には消える」というパターンが続くようであれば、早めに受診して抗ヒスタミン薬による治療を始めることをおすすめします。

蕁麻疹(じんましん)の原因——なぜ突然出るのか

じんましんは、皮膚の肥満細胞(マスト細胞)が刺激を受けてヒスタミンなどの化学物質を放出することで起こります。これが血管を拡張・透過性を高めて、皮膚の腫れ(膨疹)とかゆみを引き起こします。

原因は大きく「特定できるもの」と「特定できないもの(特発性)」に分かれます。

 原因の種類 具体例
食べ物 エビ・カニ・小麦・卵・牛乳・ナッツ類
薬剤 解熱鎮痛剤(アスピリン・ロキソニン等)・抗生物質
感染症 風邪・ウイルス感染・虫歯・扁桃炎
物理的刺激 圧力・摩擦・寒冷・日光・運動(コリン性蕁麻疹)
ストレス・疲労 精神的・身体的疲労が悪化因子になる
特発性(原因不明) 慢性蕁麻疹の約70〜80%は原因が特定できない

「何を食べたわけでもないのに蕁麻疹が出た」という場合は特発性蕁麻疹の可能性が高く、抗ヒスタミン薬による治療が有効です。

なぜストレス・疲れで蕁麻疹は出る?——心因性蕁麻疹

「特に何も食べていないのに蕁麻疹が出た」「疲れが溜まると蕁麻疹が出る」——実は、ストレス・疲労は蕁麻疹の重要な悪化因子です。

ストレスがかかると自律神経のバランスが乱れ、ヒスタミンを放出する肥満細胞が刺激されやすくなります。また睡眠不足・過労は免疫バランスを崩し、蕁麻疹が出やすい状態を作ります。

  • ストレス単独で蕁麻疹が出ることもある(心因性蕁麻疹)
  • もともと蕁麻疹体質の方は、ストレス・疲れで悪化しやすい
  • 「仕事が忙しい時期だけ出る」「休日は出ない」というパターンはストレス関与のサイン

治療は通常の蕁麻疹と同じく抗ヒスタミン薬が有効です。あわせて睡眠・休養の確保が重要です。

じんましんの症状

典型的な膨疹の特徴

  • 突然出現、強いかゆみ
  • 境界明瞭な赤み、中央部は正常皮膚に見えることも(青みがかった膨隆)
  • サイズは数mm〜10cm以上
  • 24時間以内に跡を残さず消える
  • 1日のうちで出たり消えたりを繰り返すこともある
  • 1か所消えると別の場所に出現

膨疹と似ているが異なる疾患

疾患 じんましんとの違い
湿疹・皮膚炎 跡が残る、数日〜続く
多形紅斑 標的状の紅斑、数日続く
蕁麻疹様血管炎 膨疹が24時間以上続き、色素沈着残る
虫刺され 中央に刺し口、局所限定

まぶたの蕁麻疹・腫れ(血管性浮腫・クインケ浮腫)の応急処置

まぶたに現れる急な腫れやかゆみは、じんましんや「血管性浮腫(クインケ浮腫)」の可能性があります。特にまぶたがパンパンに腫れている場合は、こすらずに冷やすなどの適切な応急処置を行い、状態が落ち着かない場合は早めに医療機関を受診しましょう。

血管性浮腫(クインケ浮腫)とは

血管性浮腫は、皮膚の深い層(真皮〜皮下組織)で起きるアレルギー反応です。じんましんと同じ仕組みで起きますが、皮膚の深い部位が腫れるためボコッとした膨疹ではなく、まぶた・唇・舌などがぷっくりと大きく腫れます。

項目 じんましん(蕁麻疹) じんましん(蕁麻疹)
じんましん(蕁麻疹) 皮膚の浅い層(表皮〜真皮浅層) 皮膚の深い層(真皮〜皮下組織)
症状の見た目 ボコッとした赤い膨疹・地図状に広がる まぶた・唇・舌のぷっくりとした腫れ
かゆみ 強いかゆみを伴う かゆみは少ない・腫れが主な症状
続く時間 数十分〜24時間以内に消える 数日(2〜3日)続くことが多い
出やすい時間帯 夕方〜夜間に多い 夕方〜夜間・朝起きると腫れていることも

まぶたが腫れたときの応急処置

処置 内容・注意点
こすらない・触らない こすると炎症が拡大する。目をかいたり押したりしない
清潔なタオルや保冷剤で冷やす 腫れたまぶたを冷やすと血管収縮でかゆみ・腫れが和らぐ。直接皮膚に当てず、タオルで包む
アレルゲンから離れる 食物・薬剤・花粉など原因が心当たりある場合はすぐ除去する
抗ヒスタミン薬を服用 市販の抗アレルギー薬(アレグラ・クラリチンなど)で症状緩和できることがある
横にならず上体を起こす 頭を低くすると血流が増えてまぶたの腫れが悪化することがある

 

⚠️  以下の場合はすぐに119番へ。まぶたの腫れに加えて呼吸困難・声のかすれ・のどの腫れ・血圧低下・意識もうろうが現れた場合はアナフィラキシーの可能性があります。

受診の目安

  • まぶたが完全に閉じるほど腫れている
  • 腫れが2〜3日以上続いている・繰り返している
  • まぶたの腫れ以外に、唇・舌・のどにも腫れがある
  • 呼吸しにくい・声がかすれる(すぐに119番)
  • 市販薬を飲んでも改善しない
  • 原因がわからず繰り返す

アナフィラキシーは緊急対応

以下の症状があれば救急要請(119番)

じんましん単独は通常生命に関わりませんが、アナフィラキシーを併発すると緊急です。119番への通報・エピペンの使用を躊躇しないでください。

  • 呼吸困難・ぜーぜー(喉頭浮腫・気管支れん縮)
  • まぶた・唇・舌の腫れ(血管性浮腫)
  • 声がかすれる・話しにくい
  • 血圧低下・意識もうろう
  • 強い腹痛・嘔吐
  • 広範囲の紅潮
  • 食後・虫刺され後・薬剤投与後の急速発症

慢性じんましんが疑われる場合の原因検索

6週間以上続くじんましんでは、基礎疾患の除外が重要です。

関連疾患 確認する検査
甲状腺疾患(特に橋本病) TSH、抗サイログロブリン抗体、抗TPO抗体
ピロリ菌感染 尿素呼気試験・便中抗原
慢性感染症(副鼻腔・虫歯・尿路) 症状の問診・必要に応じ精査
膠原病・自己免疫疾患 抗核抗体・補体
悪性腫瘍(まれ) 健診・症状の確認
寄生虫感染 血液好酸球・便検査

アレルギー検査

  • 特異的IgE検査:食物・吸入アレルゲンを選択検査
  • View39検査:1回の採血で39種類のアレルゲンを一括検査(保険適用)
  • 総IgE:アレルギー体質の全体評価
  • 皮膚プリックテスト:必要時は専門機関紹介

アレルギー検査の限界

慢性特発性じんましんではアレルギー検査が陽性にならないことがほとんどです。原因を探すよりも、症状を適切にコントロールすることを目指すのが世界的なガイドラインの方針です。

治療(抗ヒスタミン薬を中心に段階的に)

世界のじんましんガイドライン(EAACI・日本皮膚科学会)では、第2世代抗ヒスタミン薬を中心とした段階的治療が推奨されています。

Step 1:第2世代抗ヒスタミン薬(常用量)

薬剤 特徴
ビラスチン(ビラノア) 眠気が非常に少ない、1日1回
フェキソフェナジン(アレグラ) 眠気が少ない、1日2回
デスロラタジン(デザレックス) 眠気が少ない、1日1回
ルパタジン(ルパフィン) 抗PAF作用も有し、強力、1日1回
オロパタジン(アレロック) 効果が強い、やや眠気

Step 2:抗ヒスタミン薬を最大4倍量まで増量

効果不十分な場合、医師管理下で同じ薬を最大4倍量まで増量します。国際ガイドラインで推奨される方法です。

Step 3:オマリズマブ(ゾレア)追加

難治性慢性じんましんへの切り札

抗IgE抗体オマリズマブは、抗ヒスタミン薬で効果不十分な12歳以上の慢性特発性じんましんに保険適用があります。4週に1回の皮下注射で、約70%の方に著効します。導入・維持は当院でも可能です。

Step 4:シクロスポリン等

上記でも難治の場合、免疫抑制剤の選択肢があります。専門機関と連携して対応します。

急性期・強い症状時

  • ステロイド短期内服(プレドニゾロン):重症急性じんましん
  • 抗ヒスタミン薬静注・点滴:緊急時
  • 血管性浮腫・アナフィラキシー時:エピネフリン筋注・ステロイド

外用薬について

じんましんは体内のヒスタミン反応による疾患で、皮膚表面の問題ではありません。このため外用薬(ステロイド軟膏等)は基本的に無効です。かゆみ止めクリームの一時的使用に留めます。

慢性じんましんの治療の目標と期間

  • 症状消失を治療目標とする
  • 症状が消えても3〜6か月は服薬継続
  • 「出なくなったら徐々に減量」→「完全に中止」のステップで治療卒業
  • 自己判断で急に中止すると再発しやすい
  • 慢性じんましんの約半数は1年以内に自然寛解

物理性じんましんの対処

タイプ 誘発要因 対策
機械性じんましん(皮膚描記症) 衣服の摩擦・ひっかき 締め付けの少ない服装、薬でコントロール
コリン性じんましん 運動・入浴・緊張で発汗 事前に服薬、激しい運動を避ける
寒冷じんましん 冷気・冷水 保温、急激な温度変化を避ける
日光じんましん 日光曝露 SPF50+の日焼け止め、遮光
温熱じんましん 温熱刺激 熱い風呂・サウナを避ける
遅発性圧じんましん 長時間の圧迫 荷物を肩にかける時間短縮

日常生活での注意

悪化を避ける生活習慣

  • アルコール・香辛料を控えめに(血管拡張で悪化)
  • 熱いお風呂を避け、ぬるめのシャワーに
  • きつい下着・締め付ける衣服を避ける
  • 肌を強くこすらない
  • 十分な睡眠・ストレス管理
  • 感染症予防(風邪・疲労で悪化することが多い)
  • 発作時は患部を冷やすとかゆみ緩和

食事の考え方

  • 特定のアレルゲンが確認されない限り、過度な食事制限は不要
  • ヒスタミン含有食品(古い魚・発酵食品・赤ワイン)で悪化する方もまれにいる
  • 食事日記で自分の悪化パターンを把握

繰り返す蕁麻疹(慢性蕁麻疹)とは

「蕁麻疹が繰り返し出る」「毎週のように蕁麻疹が出て消える」——そのような状態が6週間以上続く場合、慢性蕁麻疹と診断されます。慢性蕁麻疹の約70%は原因不明(特発性)ですが、抗ヒスタミン薬の継続服用で症状をコントロールできます。

「何度も繰り返す」「市販薬が効かない」「夜になると必ず出る」という場合は、皮膚科・内科での診察をお勧めします。処方薬(第二世代抗ヒスタミン薬)は市販薬より用量が多く、より効果的にコントロールできます。

急に蕁麻疹が出た——突発性蕁麻疹(特発性蕁麻疹)とは

突発性蕁麻疹とは、特定の原因が特定できずに突然発症する蕁麻疹のことです。医学的には「特発性蕁麻疹」とも呼ばれ、蕁麻疹全体の約70〜80%を占める最も多いタイプです。

「何も食べていないのに急に出た」「原因に心当たりがない」という場合はこの突発性蕁麻疹の可能性が高いです。

突発性蕁麻疹の主な誘因

原因が「特定できない」だけで、以下が引き金になっていることがあります。

 誘因 内容
疲労・睡眠不足 免疫バランスが崩れヒスタミンが放出されやすくなる
ストレス 自律神経の乱れが肥満細胞を刺激する
感染症(風邪・胃腸炎後) ウイルス・細菌感染が引き金になることがある
体温の急激な変化 入浴・運動・寒暖差
女性ホルモンの変動 生理前後・妊娠中に悪化することがある

突発性蕁麻疹の経過

  • 急性(6週間以内):多くは数日〜数週間で自然に治まります
  • 慢性(6週間以上):繰り返す場合は抗ヒスタミン薬の継続服用でコントロールします

「突然出て数時間で消える」を繰り返す場合、慢性蕁麻疹に移行している可能性があります。放置せず皮膚科・内科を受診してください。

病院に行くべきサイン

  • 週に数回以上繰り返す
  • 市販の抗アレルギー薬を飲んでも改善しない
  • 顔・唇・喉が腫れる(血管性浮腫・アナフィラキシーの疑い)
  • 発熱・関節痛を伴う
  • 6週間以上続いている(慢性蕁麻疹)

当院での蕁麻疹の治療

十条ハルクリニックでは皮膚科・内科で蕁麻疹の診察を行っています。血液検査でアレルゲンを特定したり、症状に合わせた処方薬を提供することができます。

急に全身に広がる・唇や喉が腫れる・息苦しいなどの症状がある場合はアナフィラキシーの可能性があるため、速やかにご来院または救急受診してください。

当院のじんましん診療の特徴

  • 急性・慢性・物理性すべてのタイプに対応
  • View39検査・特異的IgE検査でアレルゲンを特定
  • 慢性特発性には抗ヒスタミン薬の増量戦略(ガイドラインに基づく)
  • 難治例にはオマリズマブ(ゾレア)の導入・維持が可能
  • 甲状腺・ピロリ菌など背景疾患の血液検査に対応
  • 血管性浮腫・アナフィラキシー既往への緊急対応
  • 内科併設で基礎疾患の総合管理
  • 予約なし・当日受診OK/毎日9〜21時診療/十条駅徒歩1分

原因不明でも諦めないで

慢性じんましんの多くは「特発性」ですが、現代の治療で8〜9割以上の方が症状コントロールを達成できます。「原因がわからないから治らない」ではなく、症状をコントロールしながら卒業を目指すことが可能です。

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FLOW

受診の流れ

  1. 1

    WEB予約、または直接来院

    じんましんが出ているときの写真(スマートフォン撮影)があると、受診時に膨疹が消えていても診断の参考になります。膨疹は数時間で消えるため、出ている間に写真を撮っておくことをお勧めします。食事内容・服用した薬・行動をメモしておくとさらに有用です。

  2. 2

    受付・問診票の記入

    いつから・どこに・どのくらいの頻度で膨疹が出るか、膨疹が消えるまでの時間、悪化する時間帯・状況、服用中の薬(NSAIDs含む)、食物アレルギーの有無、過去のアレルギー歴・家族歴などをご記入ください。

  3. 3

    医師による視診・診察

    膨疹の形状・分布を観察し(消えている場合は写真で確認)、問診と合わせて急性・慢性の判定、原因・誘因の推定を行います。必要に応じて皮膚描記テストも行います。

  4. 4

    治療方針の説明・処方

    アレルギー検査・血液検査(甲状腺機能含む)を行い、原因の特定と背景因子の評価を行います。同時に抗ヒスタミン薬の処方を開始します。薬の服用方法・注意点を丁寧にご説明します。

  5. 5

    お会計・帰宅・経過観察

    2〜4週間後の再診で効果を確認し、必要に応じて薬の種類・用量を調整します。慢性じんましんは長期管理が必要なため、定期的な受診で症状を安定させ、段階的に薬を減量して最終的に薬なしで過ごせる状態を目指します。

FAQ

よくあるご質問

Q じんましんの原因は調べてもらえますか?
A

はい、アレルギー血液検査(特異的IgE検査)で食物・ダニ・花粉・ラテックスなどのアレルゲンへの感作を調べることができます。ただし、慢性じんましんの約70〜80%は検査をしても原因が特定できない「特発性」であることが知られています。原因が特定できなくても適切な治療で症状をコントロールできますのでご安心ください。

Q じんましんの薬はいつまで飲み続ける必要がありますか?
A

慢性じんましんの場合、症状が安定してもすぐに薬を中止すると再発することが多いため、一定期間は服用を継続します。症状がコントロールされた状態が続いたら、医師と相談しながら段階的に減量・休薬していきます。自己判断で中止しないようにしてください。

Q 抗ヒスタミン薬を飲んでも治りません。他に方法はありますか?
A

通常量の抗ヒスタミン薬で改善しない場合、まず増量(最大4倍まで)を試みます。それでも不十分な場合は、抗ロイコトリエン薬の追加や、生物学的製剤(オマリズマブ/ゾレア)の使用が検討できます。ゾレアは慢性特発性じんましんに保険適用があり、従来の治療に反応しなかった方でも高い効果が期待できます。

Q じんましんは食べ物が原因ですか?食事制限は必要ですか?
A

急性じんましんでは食物アレルギーが原因のことがありますが、慢性じんましんの多くは食物が原因ではありません。自己判断で厳しい食事制限を行うことは栄養面でのリスクがあり、推奨されません。特定の食物との関連が疑われる場合はアレルギー検査で確認しますので、受診時にご相談ください。

Q 子どものじんましんも診てもらえますか?
A

はい、お子さんのじんましんも診察・治療を行っています。小児では感染症(かぜ)に伴う急性じんましんが多く、多くの場合自然に改善します。食物アレルギーが原因の場合はアレルギー検査を行います。お子さんの年齢に応じた適切な抗ヒスタミン薬を処方します。

Q じんましんが出ているときに入浴しても大丈夫ですか?
A

熱いお湯(42℃以上)はじんましんを悪化させることがあるため、ぬるめのお湯(38〜40℃)での短時間入浴をお勧めします。入浴後にかゆみが増す場合はシャワーのみにしてください。コリン性じんましんの方は体温上昇が誘因になるため、長風呂・サウナは控えてください。

Q ストレスでじんましんは出ますか?
A

はい、精神的ストレス・疲労・睡眠不足は慢性じんましんの重要な悪化因子です。ストレスによってコルチゾールなどのホルモンが変動し、肥満細胞の活性が変化することでじんましんが誘発・悪化すると考えられています。薬物療法と並行して、ストレス管理・十分な睡眠の確保が治療効果を高めます。

Q 皮フ科と内科の違いは?どちらに受診すればいいですか?
A

当院は内科と皮フ科の両方に対応しています。じんましんの治療は皮フ科として行いますが、じんましんに加えて
体のだるさ・発熱・甲状腺の不調など内科的な症状がある場合も、同じクリニックで一度に対応できることが当院の強みです。