統合失調症

幻聴・妄想・意欲の低下・考えがまとまらない。。。
統合失調症は約100人に1人が発症する、決して珍しくない脳の病気です。
早期に治療を始めるほど回復の見通しがよく、多くの方が社会生活を送っています。

統合失調症に伴う身体の不調(不眠・倦怠感・頭痛等)に内科として対応

精神科と連携しながら、身体面の健康をサポート

不眠・倦怠感・食欲低下など身体症状への対応

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目次

統合失調症とは

統合失調症の症状

発症の経過——4つのステージ

原因とリスク要因

似た症状を起こす他の病気

治療

薬の副作用と内科的ケア

回復のために大切なこと

ご家族・周囲の方へ

当院の役割|内科としてできること

受診の流れ

よくある質問

診療時間・アクセス

統合失調症とは

統合失調症は、脳の神経伝達物質(主にドーパミン)のバランスが乱れることで、思考・感情・知覚・行動に幅広い影響が出る病気です。10代後半〜30代前半に発症することが多く、男女ほぼ同率で起こります。

 

「心が弱いから」「育て方のせい」ではありません。高血圧や糖尿病と同じように、脳という臓器の機能に問題が生じる医学的な疾患です。適切な治療を続ければ症状はコントロールでき、多くの方が地域で生活し、仕事や学業を続けています。

💡 「早期発見・早期治療」が何より大切です

統合失調症は、治療開始が早いほど回復の見通しがよいことがわかっています。「おかしいかもしれない」と感じた段階で相談することが、その後の経過を大きく左右します。

統合失調症の症状

統合失調症の症状は大きく「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つに分けられます。

心因性の息苦しさ・のどのつまり感

陽性症状とは、健康な状態では存在しない体験が加わる症状です。幻聴が最も多く、「自分の悪口が聞こえる」「命令する声がする」など、実際には誰も話していないのに声がはっきり聞こえます。本人にとっては現実の体験であり、「気のせい」では片付けられないつらさがあります。

 

妄想もよく見られる症状です。「誰かに監視されている(被害妄想)」「テレビが自分に向けてメッセージを送っている(関係妄想)」など、事実とは異なる強い確信を持ちます。周囲が否定しても訂正が難しいのが特徴です。

 

そのほか、考えがまとまらず話の筋が通らなくなる「思考障害」や、激しい興奮・奇妙な行動が見られることもあります。

陰性症状——本来あるものが失われる

陰性症状は、意欲・感情・社会性といった「本来あるべき機能」が低下する症状です。表情が乏しくなる、喜怒哀楽の反応が薄くなる、人との関わりを避ける、身だしなみに無頓着になる、一日中何もせず過ごす——こうした変化は「怠けている」と誤解されがちですが、病気の症状です。

 

陰性症状は陽性症状ほど目立ちませんが、日常生活や社会復帰への影響は大きく、治療の重要なターゲットです。

認知機能障害

集中力の低下、記憶力の低下、段取りを立てて行動することが難しくなる、といった症状です。仕事や学業で「以前できていたことができなくなった」と感じることが多く、社会生活への影響が最も大きい症状のひとつです。

⚠️ こんな変化に気づいたら、早めにご相談ください

・誰もいないのに声が聞こえる、と本人が言う
・「監視されている」「盗聴されている」と強く信じている
・急に表情がなくなった、感情の反応が乏しくなった
・部屋に閉じこもり、人との関わりを避けるようになった
・話のつじつまが合わなくなった
・身だしなみや衛生面に無頓着になった

発症の経過——4つのステージ

統合失調症は突然発症するのではなく、段階を経て進行します。どのステージにいるかによって治療の内容や目標が変わります。

ステージ

内容

前駆期

発症の数か月〜数年前から現れる変化。不眠・不安・集中力低下・引きこもり・成績や仕事のパフォーマンス低下。この段階では「うつ病かな?」と思われることが多い。

急性期

幻聴・妄想などの陽性症状が活発になる時期。興奮や混乱を伴うことも。抗精神病薬による治療が最も重要。

回復期

陽性症状は治まりつつあるが、倦怠感・意欲低下が強く残る時期。焦って活動を増やすと再発リスクが高まる。ゆっくり休養しながら治療を継続。

安定期

症状が落ち着き、日常生活に戻っていく時期。再発予防のための服薬継続が最も大切。社会復帰に向けたリハビリテーションも行う。

💡 前駆期での気づきが、経過を大きく変えます

前駆期の段階で適切な対応ができると、急性期の症状が軽く済んだり、発症そのものを遅らせたりできる可能性があります。「なんとなくおかしい」と感じたら、その段階でご相談ください。

原因とリスク要因

統合失調症の原因はひとつではなく、遺伝的な素因と環境的なストレスが重なって発症すると考えられています(ストレス脆弱性モデル)。

 

遺伝的な要因については、一般の発症率が約1%であるのに対し、親が統合失調症の場合は約10%、一卵性双生児の片方が発症した場合はもう片方の発症率が約50%とされています。ただしこれは「発症しやすい体質が遺伝する」という意味であり、遺伝だけで発症が決まるわけではありません。

 

環境的な要因としては、強いストレス・睡眠不足・社会的孤立・大麻などの薬物使用が発症の引き金になることがわかっています。脳内ではドーパミンの過剰な放出が陽性症状に関与していると考えられており、これが抗精神病薬の作用ターゲットになっています。

似た症状を起こす他の病気

幻聴・妄想・意欲低下といった症状は統合失調症だけに起こるものではありません。正確な診断が適切な治療の第一歩です。

疾患

統合失調症との違い

双極性障害(躁うつ病)

躁状態で妄想的になることがある。気分の波(躁とうつの繰り返し)が中心。

うつ病(精神病性)

重度のうつ病で幻聴や妄想が出ることがある。気分の落ち込みが先行する点で異なる。

薬物性精神病

大麻・覚せい剤・アルコールなどにより幻覚・妄想が出現。薬物の使用歴が鑑別のポイント。

甲状腺機能異常

甲状腺ホルモンの異常で不安・興奮・幻覚が起きることがある。血液検査で鑑別可能。

側頭葉てんかん

幻聴・既視感・意識変容が生じることがある。脳波検査で評価。

せん妄

高齢者に多い。感染症や脱水などが原因で急激に幻覚・混乱が出現。身体疾患の治療で改善。

⚠️ 身体の病気が「精神症状」を起こすことがあります

甲状腺疾患・ビタミンB12欠乏・脳腫瘍・自己免疫性脳炎などの身体の病気が、幻覚や妄想の原因となるケースがあります。当院では血液検査で身体的な原因を除外したうえで、精神科への紹介を行います。

治療

薬物療法——治療の柱

統合失調症の治療で最も重要なのが抗精神病薬です。脳内のドーパミンの働きを調整することで、幻聴・妄想などの陽性症状を軽減します。

 

抗精神病薬は大きく「第一世代(定型)」と「第二世代(非定型)」に分かれます。現在は副作用が少ない第二世代抗精神病薬が第一選択として使われることが一般的です。

分類

内容

第二世代(非定型)

リスペリドン・オランザピン・アリピプラゾール・ブレクスピプラゾールなど。陽性症状・陰性症状の両方に効果。錐体外路症状(手の震え等)が第一世代より少ない。体重増加・代謝への影響に注意。

第一世代(定型)

ハロペリドール・クロルプロマジンなど。陽性症状への効果は高いが、手の震え・筋肉のこわばりなどの副作用が出やすい。

持効性注射剤(LAI)

2〜4週間に1回の注射で効果が持続。飲み忘れの心配がなく、再発予防に有効。安定期の選択肢として注目されている。

リハビリテーション・社会的支援

薬で症状を安定させたあとは、社会生活に戻るためのリハビリテーションが重要になります。デイケア・就労支援・生活訓練・SST(ソーシャルスキルトレーニング)などが利用でき、精神科の主治医やケースワーカーと相談しながら自分のペースで進めます。当院から適切な支援機関をご紹介することも可能です。

🔑 服薬の継続が再発を防ぎます

統合失調症は「よくなった」と感じて薬をやめると、1年以内に約80%の方が再発するとされています。再発を繰り返すと回復が難しくなるため、調子がよくても自己判断で薬を中止しないでください。減薬は必ず主治医と相談のうえで行います。

薬の副作用と内科的ケア

抗精神病薬は統合失調症の治療に不可欠ですが、長期服用に伴う身体への影響を管理することも大切です。これが内科として当院がサポートできる最も重要な領域です。

副作用

内容と当院での対応

体重増加

特にオランザピン・クエチアピンで多い。メタボリックシンドロームの発症リスクが上昇。定期的な体重測定・食事指導を実施。

糖尿病

インスリン抵抗性が高まることがある。HbA1c・血糖値の定期チェック。異常があれば糖尿病治療を開始。

脂質異常症

コレステロール・中性脂肪の上昇。血液検査で定期モニタリング。

高プロラクチン血症

リスペリドンなどで起きやすい。月経不順・乳汁分泌・性機能低下。血液検査で評価。

錐体外路症状

手の震え・筋肉のこわばり・そわそわ感(アカシジア)。精神科主治医と連携し薬の調整を検討。

便秘

抗精神病薬全般で起きやすい。放置すると腸閉塞のリスク。下剤の処方・生活指導

💡 統合失調症の方は身体の病気にかかりやすい

統合失調症の方は一般の方と比べて糖尿病・心血管疾患・メタボリックシンドロームの発症率が高いことがわかっています。これは薬の副作用だけでなく、生活習慣の乱れや受診のしにくさも関係しています。定期的な内科的チェックが寿命と生活の質を守ります。

回復のために大切なこと

統合失調症からの回復には時間がかかりますが、焦らず、自分のペースで進むことが何より大切です。

 

最も重要なのは服薬を続けることです。「調子がいいからもう薬はいらない」と感じることがありますが、それは薬が効いているからこそ調子がいいのです。自己判断での中止は再発のリスクを大きく高めます。薬への疑問や不安があれば、やめる前に必ず主治医に相談してください。

 

規則正しい生活リズムも回復を支えます。毎日同じ時間に起き、食事をとり、適度に体を動かすこと。特に十分な睡眠はストレスへの抵抗力を高め、再発予防に直結します。

 

ストレスの管理も欠かせません。回復期に張り切って活動を増やしすぎると、ストレスが再発を引き起こすことがあります。「少し物足りないくらい」のペースで、できることを少しずつ増やしていくのが安全です。

 

そして、困ったときに助けを求められる環境を整えておくこと。主治医・家族・支援者・地域の相談窓口——一人で抱え込まず、複数の支えがあると安心です。

ご家族・周囲の方へ

ご家族が統合失調症と診断されると、驚きや不安を感じるのは当然です。まず知っていただきたいのは、統合失調症は治療できる病気であり、回復する方が大勢いるということです。

大切にしたいこと

具体的なポイント

症状を否定しない

幻聴や妄想は本人にとって「現実」。否定も肯定もせず、つらさに寄り添うのが基本。「そんなのは嘘だ」は逆効果。

服薬を見守る

本人が薬をやめたがることがある。自己中断は再発の最大のリスク。心配なときは主治医と相談を。

刺激を減らす

回復期は感覚が過敏になりやすい。大声・批判・過干渉は避け、穏やかで安定した環境を心がける。

小さな変化を見逃さない

不眠・イライラ・引きこもりの増加は再発のサイン。気づいたら早めに主治医に連絡を。

💡 ご家族自身のケアも大切です

支える側の負担は大きく、燃え尽きてしまうことも珍しくありません。家族会や相談窓口を活用し、ご自身の健康と生活も守ってください。当院では、ご家族からのご相談も受け付けています。

当院の役割|内科としてできること

統合失調症の診断・治療の中心は精神科です。当院は内科として、以下の形で統合失調症の方をサポートしています。

 

まず、「精神科を受診する前の相談窓口」としての役割です。「精神科は敷居が高い」「本当に統合失調症なのか確認したい」——そうした方に、血液検査で身体的な原因を除外し、必要に応じて適切な精神科をご紹介します。

 

次に、抗精神病薬の副作用に対する身体管理です。体重増加・糖尿病・脂質異常・高血圧など、精神科の定期通院だけではカバーしきれない内科的な問題を、血液検査・生活指導・薬物治療で管理します。

 

さらに、風邪・胃腸炎・高血圧・糖尿病など一般的な内科疾患の治療も行います。精神科に通院していると、身体の不調を相談しにくいと感じる方も少なくありません。当院は毎日9〜21時、予約なしで受診できますので、体調に気になることがあればいつでもお越しください。

受診の流れ

ステップ①

WEB予約、または直接来院

いつ頃からどのような症状があるか、メモをしておくと診察がスムーズです。お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。うまく話せなくても大丈夫です。

ステップ②

受付・問診・診察

症状の内容・経過・生活状況をお聞きし、必要に応じて血液検査(甲状腺・貧血・ビタミン・血糖・脂質等)を行います。身体の病気が隠れていないかを確認します。

ステップ③

治療・処方・経過観察

身体疾患が見つかればその場で治療を開始。統合失調症が疑われる場合は適切な精神科へご紹介します。すでに精神科に通院中の方は、副作用管理や身体面のフォローを当院で担当します。

よくある質問

統合失調症は治りますか?

適切な治療を受ければ、多くの方が症状をコントロールしながら社会生活を送れます。完全に薬をやめられる方もいますが、長期の服薬が必要な方もいます。大切なのは「完治」にこだわるよりも、自分らしい生活を安定して続けることです。

内科で統合失調症を相談してもいいのですか?

はい。当院は統合失調症そのものの専門治療は精神科にお任せしますが、「まず身体の問題を除外したい」「精神科に行く前に相談したい」という方の窓口として、また通院中の方の身体面のケアとして対応しています。

家族が受診を拒否しています。どうすればいいですか?

ご本人が受診に抵抗がある場合、「体調が心配だから健康診断を受けてみよう」と身体の検査を入口にお誘いいただく方法があります。まずはご家族だけでご来院・ご相談いただくことも可能です。

薬の副作用で太りました。どうにかなりますか?

抗精神病薬による体重増加はよく見られる副作用です。当院では血液検査で代謝の状態を確認し、食事指導や必要に応じた薬物治療を行います。精神科の主治医と連携して、薬の変更を検討する場合もあります。

遺伝しますか?子どもへの影響が心配です

「発症しやすい体質」が遺伝することはありますが、必ず発症するわけではありません。親が統合失調症でも、お子さんの約90%は発症しません。ストレス管理や早期相談を心がけることが最善の備えです。

統合失調症の人は危険ですか?

これは大きな誤解です。統合失調症の方が暴力的になる割合は一般の方と大きく変わりません。むしろ、偏見によって適切な治療や支援を受けにくくなることのほうが深刻な問題です。正しい理解が、ご本人と社会の両方を守ります。

仕事や学校には戻れますか?

適切な治療とリハビリテーションにより、多くの方が仕事や学業に復帰しています。デイケア・就労移行支援・障害者雇用など、さまざまな段階の支援があります。焦らず自分のペースで進めることが大切です。

診療時間・アクセス

クリニック名

十条駅ハル内科・皮フ科クリニック

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診察時間

月曜日〜日曜日 9:00〜21:00

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休診日

なし(不定休)

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所在地

〒114-0034 東京都北区上十条2-27-1 J&MALL 1階

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電車・徒歩でお越しの方

JR埼京線 「十条駅」から徒歩2分、十条駅前 J&MALL(ジェイトモール)1階

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バスでお越しの方

国際興業バス 「十条駅」バス停のすぐ目の前

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お車でお越しの方

近隣のコインパーキングをご利用ください

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お問い合わせ

メール:info@halujujo.clinic

公式LINE:https://lin.ee/DRxcelo

電話番号:03-6698-2509

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