心療内科

PMS(月経前症候群)

PMSは「気のせい」ではなく、ホルモンの変動によって起こる医学的な症状です。 当院では内科の視点から、漢方薬を中心としたPMSの治療を行っています。

  • イライラ・気分の落ち込み・不安などPMSの精神症状に対応
  • 頭痛・腹痛・むくみ・倦怠感などPMSの身体症状に対応
  • 甲状腺・貧血など似た症状を起こす身体疾患の除外
  • 予約なし・当日受診OK | 毎日9〜21時診療
毎朝9時から診療を行っています
毎朝9時から診療を行っています
駅から徒歩1分
駅から徒歩1分
レントゲン・血液・尿・エコー検査可能
レントゲン・血液・尿・エコー検査可能
女性の医師・スタッフ在籍
女性の医師・スタッフ在籍
現金・キャッシュレス決済どちらも可
現金・キャッシュレス決済どちらも可

PMS(月経前症候群)とは

PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)は、月経開始の3〜10日前から現れ、月経開始とともに消失する心身のさまざまな不調のことです。月経のある女性の約7〜8割がなんらかのPMS症状を経験し、そのうち日常生活に支障をきたす中等症以上は約5〜15%と報告されています。

PMSは「気のせい」や「我慢すべきもの」ではなく、ホルモン変動による医学的な症状です。適切な治療で改善が期待できます。

十条駅ハル内科・皮フ科クリニック|PMS(月経前症候群)とは

PMS・PMDD・月経困難症の違い

病態 特徴 主な治療
PMS 月経前3〜10日の心身の不調(症状は多彩) 漢方薬、鎮痛薬、SSRI
PMDD(月経前不快気分障害) PMSの中でも精神症状が特に重く、日常に深刻な支障 SSRI(間欠投与)が第一選択
月経困難症 月経中の強い下腹部痛・腰痛(月経前ではなく月経中) 鎮痛薬、低用量ピル(婦人科)

※ 同じ月経関連の不調でも、症状が出るタイミングと内容で治療アプローチが変わります

症状が起こる仕組み

排卵後から月経開始直前までの期間(黄体期)に、プロゲステロン(黄体ホルモン)が急激に変動することで、セロトニン・GABAなど脳内神経伝達物質のバランスが乱れ、心身の症状が引き起こされると考えられています。月経が始まるとホルモンが下がり症状が消失するのが特徴です。

PMSの主な症状

PMSの症状は200種類以上あると言われ、ひとりひとり異なります。大きく分けて精神症状・身体症状・行動の変化に分類されます。

精神症状

  • イライラ・怒りっぽくなる
  • 気分の落ち込み・涙もろさ
  • 不安・緊張感・焦燥感
  • 集中力の低下・判断力の低下
  • やる気が出ない・何もしたくない

身体症状

  • 頭痛(片頭痛が悪化することも)
  • 下腹部痛・腰痛・関節痛
  • 乳房の張り・痛み
  • むくみ(体重増加 1〜2kg)
  • 倦怠感・疲れやすさ
  • 肌荒れ・ニキビ・便秘・下痢
  • 眠気または不眠
  • 食欲の変化(過食または食欲不振)・甘い物への渇望

行動面の変化

  • ささいなことで家族や同僚と衝突する
  • 仕事や学業のパフォーマンスが落ちる
  • 外出が億劫になる、人と会いたくなくなる

PMSと似た症状を起こす疾患(鑑別が重要)

PMSの症状は多彩なため、別の身体疾患が背景にあるケースも珍しくありません。内科の視点で以下の疾患を除外することが重要です。

疾患 PMSと似る症状 確認する検査
鉄欠乏性貧血 倦怠感・頭痛・集中力低下 血算、フェリチン
甲状腺機能異常 イライラ・動悸・むくみ・抑うつ TSH、FT3、FT4
うつ病 抑うつ気分・意欲低下(月経と無関係に続く) 問診、症状日記
片頭痛 周期的な頭痛 問診(月経関連性の確認)
機能性低血糖 空腹時のイライラ・震え・動悸 HbA1c、血糖検査
ビタミンD欠乏 倦怠感・気分の落ち込み 25-OH ビタミンD

こんなときは一度ご相談を

セルフケアで対処しきれない症状は早めに

PMSは適切な治療で大きく症状が改善することが多い疾患です。「毎月のことだから」と諦めず、お気軽にご相談ください。

  • 毎月の症状で仕事・学業・家事に支障が出ている
  • 家族やパートナーとの関係に影響が出ている
  • 月経前になると強い抑うつ・絶望感・希死念慮が出る(PMDDの可能性)
  • 市販薬では痛みや症状がコントロールできない
  • 月経周期と無関係に症状が続く(別の疾患の可能性)
  • 月経量が異常に多い・長い(貧血合併の可能性)
  • 30代後半以降で症状が悪化してきた

当院での診察・検査

問診のポイント

以下を整理して受診いただくと診断がスムーズです。可能であれば2〜3か月分の症状記録(アプリのスクリーンショットでも可)をお持ちください。

  • 症状の内容と強さ
  • 症状が始まる時期(月経何日前から)
  • 症状が消失するタイミング
  • 日常生活・仕事への影響度
  • 月経周期の規則性、月経量
  • 現在服用中の薬・サプリメント

血液検査で確認する項目

項目 確認する内容
血算・フェリチン 貧血・鉄欠乏の有無(月経量が多い方は特に重要)
甲状腺機能(TSH・FT4) バセドウ病・橋本病の除外
ビタミンD・B12 欠乏による倦怠感・気分症状の除外
血糖・HbA1c 糖尿病・低血糖症状の除外
肝・腎機能 薬物療法の安全性評価

治療の選択肢

当院では症状のタイプと重症度に合わせて、複数の治療選択肢を組み合わせてご提案します。

漢方薬(第一選択になることが多い)

処方名 向いている症状・体質
加味逍遙散(かみしょうようさん) イライラ・不眠・冷え・のぼせ
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) のぼせ・下腹部痛・肩こり(瘀血体質)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 冷え・むくみ・倦怠感(虚弱体質)
抑肝散(よくかんさん) イライラ・怒りっぽい・不眠
女神散(にょしんさん) のぼせ・めまい・不安(更年期様症状)

漢方薬は1〜2周期(1〜2か月)で効果を実感される方が多く、2〜3か月の継続で評価します。副作用は比較的少なく、長期使用が可能です。

SSRI(PMDD・強い精神症状に有効)

精神症状が特に強い場合(PMDD)にはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が効果的です。

  • 代表薬: エスシタロプラム、セルトラリン、フルボキサミン等
  • PMSに対しては間欠投与(黄体期投与)が可能:排卵後〜月経開始までの約2週間のみ服用
  • うつ病治療とは異なり効果発現が早い(数日〜1週間)
  • 毎日の連続投与も選択肢(精神症状が月経周期と関係なく続く場合)

鎮痛薬・対症療法

  • 頭痛・腹痛: NSAIDs(ロキソプロフェン・イブプロフェン)
  • むくみ: 当帰芍薬散などの漢方薬、食塩・カフェインの制限
  • 不眠: 睡眠リズム整備、必要に応じ短期の睡眠薬

低用量ピル(OC/LEP)について

低用量ピルをご希望の場合

低用量ピルはPMS・PMDD・月経困難症に非常に効果的ですが、処方には婦人科での診察(問診・血圧測定・内診または超音波)が推奨されます。ご希望があれば婦人科をご紹介します。当院でも併診は可能です。

日常生活でのセルフケア

食生活

  • カフェインを控える(頭痛・不安の悪化要因)
  • アルコールを控える(気分の不安定さを助長)
  • 塩分を控えめに(むくみ対策)
  • 血糖値を安定させる食事(精製糖・白米の過剰摂取を避ける)
  • マグネシウム・ビタミンB6を含む食品(ナッツ・バナナ・緑黄色野菜)
  • 大豆イソフラボン(味噌・豆腐・納豆)

運動・休養

  • 有酸素運動(週3回以上・1回20〜30分):セロトニン分泌促進
  • 質の良い睡眠(7時間前後)
  • ストレスマネジメント(ヨガ・瞑想・マインドフルネス)

症状記録の習慣

月経周期と症状を記録することで自分のパターンを把握でき、薬の調整にも役立ちます。スマートフォンの月経管理アプリが便利です。

当院でのPMS診療の特徴

  • 内科医による身体疾患を含めた総合的な評価
  • 漢方薬・SSRI・鎮痛薬を組み合わせた個別化治療
  • 貧血・甲状腺・ビタミンなど背景疾患の血液検査にも対応
  • SSRIの間欠投与にも対応(PMDDに有効)
  • 低用量ピルが必要な場合は婦人科をご紹介
  • 予約なし・当日受診OK/毎日9〜21時診療/十条駅徒歩1分

はじめて受診される方へ

「受診するほどの症状か分からない」と迷われる方は少なくありません。PMSは毎月続く症状だからこそ、早めの対処で生活の質が大きく改善します。まずはお気軽にご相談ください。

Halu.Clinic

十条駅ハル内科・皮フ科クリニック

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FLOW

受診の流れ

  1. 1

    WEB予約、または直接来院

    可能であれば、2〜3か月分の月経周期と症状の記録をお持ちください(アプリのスクリーンショットでも構いません)。お薬手帳もご持参いただくとスムーズです。

  2. 2

    受付・問診・診察

    症状の内容・時期・日常生活への影響をお伺いします。必要に応じて血液検査(甲状腺・フェリチン・ビタミン等)を行い、PMS以外の原因がないか確認します。

  3. 3

    治療・処方・経過観察

    症状に合わせて漢方薬・鎮痛薬・SSRIなどを処方します。1〜2周期で効果を確認し、薬の調整を行います。低用量ピルをご希望の方は婦人科をご紹介します。

FAQ

よくあるご質問

Q 内科でPMSを相談してもいいのですか?
A

はい。PMSの症状には頭痛・倦怠感・気分の落ち込み・不安など、内科で対応できるものが多くあります。漢方薬・鎮痛薬・SSRIは内科でも処方可能です。低用量ピルが必要な場合は婦人科をご紹介します。

Q PMSの治療は保険適用ですか?
A

漢方薬・鎮痛薬・SSRI・血液検査はすべて保険適用です。3割負担の方で、初診時は検査を含めて3,000〜5,000円程度が目安です(検査内容により変動します)。

Q 漢方薬はどのくらいで効きますか?
A

漢方薬は1〜2周期(1〜2か月)で効果を実感される方が多いです。ただし体質や症状によって個人差があるため、2〜3か月は継続していただくことをお勧めしています。

Q PMSとPMDDの違いは何ですか?
A

PMSは月経前の心身の不調全般を指し、PMDDはその中でも精神症状(激しいイライラ・強い抑うつ・絶望感)が特に重く、日常生活に深刻な支障をきたす状態です。PMDDにはSSRIが特に有効です。

Q SSRIは生理前だけ飲むのですか?
A

PMSに対するSSRIは月経前だけ服用する「間欠投与」が可能です。排卵後(生理の約2週間前)から生理開始まで服用する方法が一般的です。うつ病の治療とは異なり、効果が早く現れます。毎日の服用が必要な場合もあり、症状に応じて調整します。

Q 血液検査で何がわかりますか?
A

甲状腺ホルモン・フェリチン(鉄)・ビタミンDなどを調べます。甲状腺の異常や鉄不足はPMSとよく似た症状を起こすため、見逃さないことが大切です。特に月経量が多い方は鉄欠乏を合併していることが多いです。

Q PMSは年齢とともに変わりますか?
A

PMSは30代後半〜40代で悪化する方が多いとされています。これはホルモンバランスの変化に加え、仕事や育児のストレスが重なることも影響しています。逆に、閉経するとPMSはなくなります。