整形外科

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

四十肩・五十肩は40〜60代に多い肩関節周囲炎で、強い痛みと可動域制限が特徴です。1〜3年の経過をたどり、適切な治療とリハビリで回復を早められます。当院は内科として糖尿病・甲状腺など関連疾患も総合評価し、必要に応じて整形外科と連携します。

  • 肩関節周囲炎の痛みに対するNSAIDs・外用薬・湿布の処方
  • 糖尿病・甲状腺・リウマチ性多発筋痛症の血液検査スクリーニング
  • 自宅でできる振り子運動・ストレッチの指導
  • 予約なし・当日受診OK | 毎日9〜21時診療
毎朝9時から診療を行っています
毎朝9時から診療を行っています
駅から徒歩1分
駅から徒歩1分
レントゲン・血液・尿・エコー検査可能
レントゲン・血液・尿・エコー検査可能
女性の医師・スタッフ在籍
女性の医師・スタッフ在籍
現金・キャッシュレス決済どちらも可
現金・キャッシュレス決済どちらも可

四十肩・五十肩とは

四十肩・五十肩は、医学的には肩関節周囲炎(Frozen Shoulder)と呼ばれ、40〜60代に多い肩関節の痛みと可動域制限を特徴とする疾患です。正式な年齢による区別はなく、発症年代で「四十肩」「五十肩」と呼ばれているだけで、病態は同じです。

明確な原因がないことが多く、肩関節を包む関節包に炎症が生じ、拘縮(こうしゅく)を起こします。自然に治癒することもありますが、症状が強いと1〜3年持続することがあり、適切な治療と段階的なリハビリで回復を早められます。

「放置しても治る」は半分正解、半分誤解

多くは自然経過で改善しますが、治療しないと可動域制限が残存することがあります。特に凍結期の過度な安静は拘縮を悪化させ、適度な運動と疼痛管理が回復を早めます。

十条駅ハル内科・皮フ科クリニック|整形外科|四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

病期(3段階)の経過

病期 期間 特徴 治療の重点
炎症期(Freezing) 2〜9か月 強い痛み・夜間痛・可動域縮小進行 疼痛コントロール
凍結期(Frozen) 4〜12か月 痛みは軽減、しかし可動域制限が顕著 段階的リハビリ
解凍期(Thawing) 6〜24か月 徐々に可動域回復 機能回復訓練

全経過で1〜3年かかることも

典型的な経過は合計1〜3年です。多くは自然に軽快しますが、途中で間違った対処(長期安静・無理な運動)で治癒が遅れるケースもあります。

症状の特徴

痛みの特徴

  • 徐々に始まる肩の痛み(明らかな外傷なし)
  • 夜間痛・寝返りで起こる痛み
  • 肩の特定動作で鋭い痛み
  • 動かすと悪化、安静で軽減
  • 腕を上げると肩〜上腕に放散

可動域制限

  • 髪を結うのが難しい(結髪動作)
  • 背中に手が回らない(結帯動作)
  • 棚の高い物が取れない(挙上制限)
  • エプロンの紐が結べない
  • 腕を横に広げられない(外転制限)
  • 腕を後ろに回せない(内旋制限)

他覚的所見

  • 肩関節の可動域制限(他動でも制限)
  • 三角筋・棘上筋の筋力低下(廃用性)
  • 肩甲骨周囲筋の緊張

四十肩・五十肩と似た症状の疾患(鑑別が重要)

肩の痛みは他の疾患でも起こります。正しい診断で適切な治療を選べます。

疾患 四十肩との違い
腱板断裂 外傷・加齢、特定動作で痛み、他動可動域は比較的保たれる
石灰沈着性腱板炎 急激な激痛発症、X線で石灰沈着
頸椎症性神経根症 首の動きで悪化、腕・手のしびれ
胸郭出口症候群 腕を挙上する動作で腕のしびれ・痛み
狭心症(放散痛) 労作時に悪化、左肩〜顎への広範囲痛
リウマチ性多発筋痛症 50歳以上、両肩・腰のこわばり、CRP上昇
関節リウマチ 多関節痛、朝のこわばり1時間以上
五十肩(変形性肩関節症) 高齢者、X線で関節変形

リスク要因

  • 40〜60歳
  • 女性(男性の2〜4倍)
  • 糖尿病(2〜4倍のリスク、難治化傾向)
  • 甲状腺機能異常
  • 長期の肩関節不動(骨折・術後等)
  • 脳卒中後の片麻痺
  • パーキンソン病
  • 心筋梗塞後
  • デスクワーク・猫背姿勢

診察・検査

問診

  • 発症時期・きっかけ・進行経過
  • 痛みの性質・夜間痛の有無
  • 日常生活での困り事
  • 既往歴(糖尿病・甲状腺・脳卒中等)
  • これまでの治療歴

診察・検査

項目 内容
肩関節可動域検査 自動・他動の挙上・外旋・内旋の評価
筋力検査 腱板損傷の有無
インピンジメント徴候 腱板の挟み込みの評価
X線(胸部レントゲン対応範囲) 石灰沈着・変形性関節症の除外
血液検査 糖尿病・甲状腺・CRPの評価
MRI・超音波 腱板断裂鑑別(整形外科紹介)

治療の選択肢

薬物治療(疼痛管理)

  • NSAIDs(ロキソプロフェン・セレコキシブ等):炎症・痛みに
  • アセトアミノフェン:NSAIDsが使いにくい方に
  • 外用薬(インドメタシン・ジクロフェナクゲル・湿布)
  • ノイロトロピン:慢性疼痛に
  • 強い痛み時は弱オピオイド(トラマドール)も検討

関節内注射

薬剤 目的・特徴
ステロイド(トリアムシノロン等)+局所麻酔 強い炎症・夜間痛に効果的、3〜4か月おき(年2〜3回まで)
ヒアルロン酸 関節の動きを滑らかに、週1回×5回を1クール

関節内注射は整形外科へご紹介

超音波ガイド下での確実な注射や、X線透視下での関節内注入が必要な場合は、整形外科専門医療機関へご紹介します。当院ではまず保存療法(薬物・生活指導)で様子を見ます。

リハビリテーション

病期に応じた段階的リハビリが最も重要な治療です。自宅でできる運動の指導も行います。

病期 運動の原則
炎症期(痛みが強い時期) 痛みを誘発しない範囲で振り子運動・軽いストレッチ
凍結期 可動域拡大訓練、無理のない範囲で徐々に
解凍期 積極的可動域訓練・筋力訓練

自宅でできる運動

  • 振り子運動:前かがみで腕を脱力させ、大きく小さく円を描く
  • 壁伝い運動:壁に手を置き、指を歩かせるように上へ
  • タオル運動:タオルの両端を持ち、背中で上下に動かす
  • テーブルストレッチ:テーブルに手を置き、上体を下げて肩を伸ばす
  • コッドマン体操:痛みのない範囲で腕をぶらぶら揺らす

痛みを我慢せず、無理せず

リハビリで少し伸ばす感じ・軽い痛みは許容範囲ですが、鋭い痛み・夜間痛が増す運動は控えるべきです。無理をすると炎症が悪化し回復が遅れます。

糖尿病との深い関係

糖尿病の方は四十肩・五十肩を2〜4倍発症しやすく、また難治化する傾向があります。血糖コントロールと並行した治療が重要です。

  • 糖尿病の方は両側性・慢性化しやすい
  • 可動域制限が強くなりやすい
  • HbA1cの改善が治療効果につながる
  • 当院の内科部門で血糖コントロールも管理可能

日常生活のポイント

睡眠時

  • 痛い肩を下にしない
  • 仰向けで、痛い側の腕の下にクッション
  • 横向きなら反対側を下にし、患側の腕を前にクッション

日常動作の工夫

  • 重い荷物は反対の腕で
  • エプロンは前で結んで後ろへ回す
  • 着替えは痛い方の腕から通す
  • 肩かけバッグより手提げ・リュック
  • 長時間同じ姿勢を避ける(デスクワーク)
  • 適度なストレッチを1日複数回

温熱・冷却の使い分け

  • 急性期・夜間痛期:冷却で炎症軽減も選択肢
  • 慢性期・拘縮期:入浴・蒸しタオル・ホットパックで血行促進
  • 運動前に温めるとストレッチがしやすい

こんな症状はご相談を

  • 肩の痛みが2〜3週間以上続く
  • 夜間痛で眠れない
  • 髪を結ぶ・背中に手が回らないなど日常動作に支障
  • 糖尿病・甲状腺疾患がある
  • 外傷後の強い肩の痛み(腱板断裂を疑う)
  • 首・腕・手のしびれを伴う
  • 両肩の痛みとこわばりがある(リウマチ性多発筋痛症も)
  • 市販薬・湿布で効果がない

整形外科紹介が必要なケース

  • 強い可動域制限で日常生活支障大
  • ステロイド関節内注射で劇的改善を期待
  • MRIで腱板断裂の疑い
  • 非観血的授動術(麻酔下徒手授動術)や手術検討
  • 長期保存療法でも改善しない

当院の四十肩・五十肩診療の特徴

  • 内科として糖尿病・甲状腺機能・リウマチ性多発筋痛症の血液検査評価
  • NSAIDs・アセトアミノフェン・外用薬・ノイロトロピン等の疼痛管理
  • 自宅でできる振り子運動・ストレッチの指導
  • 糖尿病合併例は血糖コントロールとあわせた管理
  • 関節内注射・MRI・リハビリは整形外科へご紹介
  • 腱板断裂・頸椎症など他疾患の鑑別
  • 予約なし・当日受診OK/毎日9〜21時診療/十条駅徒歩1分

焦らず、諦めず、諦めず

四十肩・五十肩は1〜3年の長い経過をたどる疾患です。自然軽快する病気ですが、適切な治療・リハビリを継続することで、痛みの期間を短くし、後遺症を最小限にできます。

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十条駅ハル内科・皮フ科クリニック

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FLOW

受診の流れ

  1. 1

    WEB予約または直接来院

    症状の始まった時期、痛みの強さ、困っている動作をメモしておくと診察がスムーズです。

  2. 2

    問診・診察

    発症時期・痛みの性質・夜間痛・既往歴を伺い、肩の可動域・筋力を確認します。

  3. 3

    検査

    血液検査(糖尿病・甲状腺・炎症)、必要に応じて胸部X線で石灰沈着・変形性関節症の除外を行います。

  4. 4

    治療・リハビリ指導

    NSAIDs・外用薬の処方、病期に応じた自宅でできる運動を指導。関節内注射やMRIが必要な場合は整形外科へご紹介します。

  5. 5

    経過観察

    症状の変化を確認しながら治療を調整。糖尿病など基礎疾患がある場合はあわせて管理します。

FAQ

よくあるご質問

Q 放っておけば自然に治りますか?
A

多くは1〜3年で自然軽快しますが、可動域制限が残存することもあります。適切な治療とリハビリで回復を早め、後遺症を減らせるので放置はおすすめしません。

Q 温めた方がいいですか?冷やした方がいいですか?
A

急性期・夜間痛期は冷却も選択肢ですが、基本的には温熱が推奨されます。入浴後の血行が良い時にストレッチを行うのが効果的です。

Q ステロイド注射は効きますか?
A

炎症期・夜間痛に特に効果的です。ただし年に2〜3回までに留めます。当院では注射は整形外科へご紹介することが多いです。

Q 糖尿病があるのですが関係ありますか?
A

大いにあります。糖尿病の方は2〜4倍発症しやすく、難治化する傾向があります。血糖コントロール改善が治療効果に直結するため、当院内科部門で糖尿病管理も並行して行います。

Q 自宅で何をすればいいですか?
A

振り子運動、壁伝い運動、タオル体操など、痛みを誘発しない範囲でのストレッチを1日2〜3回継続することが重要です。詳しい方法は診察時にご指導します。

Q 腱板断裂との違いは?
A

腱板断裂は外傷や加齢で起こり、特定の動作で痛みが出やすく、他動可動域は比較的保たれるのが特徴です。四十肩・五十肩は他動でも可動域が制限されます。疑いが強ければMRI検査のため整形外科へご紹介します。

Q 両肩が痛いのですが四十肩ですか?
A

あり得ます。特に糖尿病の方では両側性になりやすく、反対側が1〜5年以内に発症する例が30〜40%あります。ただし両側の肩・腰のこわばりがあればリウマチ性多発筋痛症も考えるため、血液検査で除外します。

Q 手術が必要になりますか?
A

まれです。6〜12か月以上保存療法を続けても改善せず、強い機能障害がある場合に麻酔下授動術や関節鏡手術が検討されます。ほとんどの方は保存療法のみで改善します。