内科

更年期症候群

更年期に伴うさまざまな問題には、ホルモン剤や漢方、サプリメント、プラセンタ注射などで様々な薬の組み合わせで適切に対処できます。

  • ホットフラッシュ・発汗・動悸など自律神経症状への対応
  • 気分の落ち込み・イライラ・不眠など精神症状の治療
  • HRT(ホルモン補充療法)・漢方薬・プラセンタ注射など複数の治療選択肢
  • 予約なし・当日受診OK | 毎日9〜21時診療
毎朝9時から診療を行っています
毎朝9時から診療を行っています
駅から徒歩1分
駅から徒歩1分
レントゲン・血液・尿・エコー検査可能
レントゲン・血液・尿・エコー検査可能
女性の医師・スタッフ在籍
女性の医師・スタッフ在籍
現金・キャッシュレス決済どちらも可
現金・キャッシュレス決済どちらも可

更年期症候群とは

更年期とは閉経の前後10年間、一般的に45〜55歳頃の時期を指します。この時期に卵巣機能の低下に伴いエストロゲン(女性ホルモン)が急激に減少し、それに伴う心身のさまざまな不調を「更年期症候群」と呼びます。

日本人女性の閉経平均年齢は約50歳。症状は多彩で、のぼせ・発汗・動悸・気分の落ち込み・関節痛など100種類以上あるとされています。軽症で済む方から生活に支障が出る重症の方まで個人差が大きいのが特徴です。

「年齢のせい」「気のせい」ではありません

更年期症状はホルモン変動による医学的な病態で、我慢するものではありません。ホルモン補充療法(HRT)・漢方薬・プラセンタ注射など、複数の治療選択肢から個人に合った方法を選べます。

十条駅ハル内科・皮膚科クリニック|更年期症候群

更年期の症状

症状は大きく3つに分類

分類 代表的な症状
血管運動神経症状(自律神経) ほてり・のぼせ(ホットフラッシュ)・発汗・動悸・息切れ・冷え
精神神経症状 気分の落ち込み・イライラ・不安・不眠・集中力低下
身体症状 関節痛・筋肉痛・頭痛・腰痛・めまい・疲労感・肩こり

その他の症状

  • 月経不順(周期の乱れ・経血量の変化)
  • 皮膚の乾燥・かゆみ
  • 膣の乾燥・性交痛(GSM:閉経関連泌尿生殖器症候群)
  • 頻尿・尿漏れ
  • 記憶力・集中力の低下(いわゆる「ブレインフォグ」)
  • 性欲の変化
  • 腹部の張り・消化不良
  • 動悸・不整脈感

症状は波のように変動します

更年期症状は日によって、時間によって強さが変わるのが特徴です。「今日は楽」「今日はつらい」を繰り返します。月経周期と同じように、体調の波を記録すると自分のパターンが見えてきます。

簡易更年期指数(SMI)で自己チェック

下の10項目について、現在の症状の強さを評価してみてください。点数が高いほど更年期症状が重い傾向にあります。

症状 なし
顔がほてる 10 6 3 0
汗をかきやすい 10 6 3 0
腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0
息切れ・動悸がする 12 8 4 0
寝つきが悪い・眠りが浅い 14 9 5 0
怒りやすく、すぐイライラする 12 8 4 0
くよくよしたり、憂うつになる 7 5 3 0
頭痛・めまい・吐き気がある 7 5 3 0
疲れやすい 7 4 2 0
肩こり・腰痛・手足の痛みがある 7 5 3 0

合計点の目安

  • 0〜25点:問題なし、今の生活習慣を維持
  • 26〜50点:食事・運動・睡眠の見直し、漢方薬なども検討
  • 51〜65点:医師への相談を推奨、治療の対象
  • 66〜80点:計画的な治療が必要
  • 81点以上:各科との連携も含め綿密な治療が必要

更年期と似た症状を示す疾患(鑑別が重要)

更年期症状は非常に多彩なため、他の疾患が隠れていることもあります。当院では内科医として身体疾患を除外したうえで治療を開始します。

疾患 似ている症状 確認検査
甲状腺機能異常(亢進/低下) 動悸・発汗・倦怠感・気分変動 TSH・FT3・FT4
鉄欠乏性貧血 倦怠感・動悸・めまい 血算・フェリチン
うつ病・不安障害 抑うつ・不眠・意欲低下 問診・症状評価
糖尿病・低血糖 発汗・動悸・倦怠感 血糖・HbA1c
高血圧・不整脈 動悸・頭痛・めまい 血圧・心電図
自律神経失調症 多彩な身体症状 問診・他疾患の除外
リウマチ性多発筋痛症 肩・腰の痛み(50歳以降) CRP・ESR

当院での診察・検査

問診のポイント

  • 症状の内容・時期・強さ・変動パターン
  • 月経の状況(最終月経・周期・経血量)
  • 既往歴(特に婦人科疾患・血栓症・乳がん・肝疾患)
  • 家族歴(乳がん・骨粗しょう症)
  • 服用中の薬・サプリ
  • 生活状況・ストレス要因

検査

検査項目 確認内容
血液検査(FSH・E2) 卵巣機能の低下を確認(FSH高値+E2低値)
甲状腺機能(TSH・FT4) 似た症状を示す甲状腺疾患の除外
血算・フェリチン 貧血の除外
脂質・血糖・肝腎機能 HRT開始前の安全性評価
骨密度測定 骨粗しょう症の評価(必要時は専門機関紹介)

治療の選択肢

症状の種類・重症度、患者さまの希望・リスクに応じて、複数の治療法から最適なものを選択します。

漢方薬(まず試しやすい・副作用が少ない)

処方名 向いている症状・体質
加味逍遙散(かみしょうようさん) イライラ・不眠・肩こり・気分の不調
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) のぼせ・肩こり・月経異常(瘀血タイプ)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 冷え・むくみ・貧血傾向(虚弱体質)
女神散(にょしんさん) のぼせ・めまい・動悸・不安
抑肝散(よくかんさん) イライラ・怒りっぽい・不眠
温経湯(うんけいとう) 冷え・乾燥・月経不順

ホルモン補充療法(HRT)

HRTが最も効果的とされる症状

特にホットフラッシュ・発汗・膣の乾燥にはHRTが最も効果的です。ガイドライン上も中等症以上では第一選択として位置づけられています。

薬剤 剤形 特徴
ジュリナ(エストラジオール)+プロベラ 内服 保険適用、最も一般的
ル・エストロジェル、ディビゲル 経皮ジェル 肝臓への負担が少ない、血栓リスク低下
エストラーナテープ 経皮パッチ 安定した吸収、週2回交換
ウィメンズヘルスクリーム 膣剤 膣の乾燥・性交痛に局所使用

HRTの禁忌・慎重投与

  • 禁忌:乳がん・子宮体がん既往、血栓症既往、重度肝機能障害
  • 慎重投与:40歳以上の喫煙者、高血圧、糖尿病、肥満、子宮筋腫
  • 開始前のスクリーニング:マンモグラフィ・子宮頸がん検診(婦人科で実施)

乳がん検診は必ず受けましょう

HRTの有無にかかわらず、40歳以上の女性は2年に1回のマンモグラフィが推奨されています。当院ではHRT開始前・継続中の方に、検診の受診状況を確認させていただきます。

プラセンタ注射

ヒト胎盤由来のプラセンタ製剤は、45〜59歳の更年期障害には保険適用で週1〜2回の皮下注射が可能です。自律神経系や自然治癒力を整える効果が期待されます。

精神症状への対応

  • SSRI・SNRI:抑うつ・不安が強い場合
  • 睡眠薬:不眠に(依存性の少ないオレキシン受容体拮抗薬等)
  • 抗不安薬:頓服での使用

その他の選択肢

  • サプリメント(大豆イソフラボン・エクオール・ビタミンE)
  • 骨粗しょう症予防(ビタミンD・カルシウム・運動)
  • 心血管リスク管理(血圧・脂質・体重)

更年期に注意したい健康リスク

エストロゲン減少は更年期症状だけでなく、中長期的な健康リスクにも影響します。この時期から予防を始めましょう。

骨粗しょう症

  • 閉経後5〜10年で骨量が急激に減少
  • 予防:カルシウム800mg/日、ビタミンD、週3回の運動
  • 50歳以降は2〜3年ごとの骨密度測定を推奨

心血管疾患

  • エストロゲンの心血管保護作用が失われる
  • 高血圧・脂質異常・糖尿病の管理
  • 禁煙・節酒・体重コントロール

認知機能の変化

  • 軽度の記憶力低下は生理的な面もあり
  • 持続する場合は認知症との鑑別が必要
  • 運動・社会活動・知的活動で予防

日常生活でのセルフケア

食事・栄養

  • 大豆製品(納豆・豆腐・味噌)で植物性エストロゲンを補給
  • カルシウム(乳製品・小魚)とビタミンD(魚・キノコ)を意識
  • 青魚(EPA・DHA)で心血管保護
  • 野菜・果物・発酵食品で抗酸化
  • カフェイン・アルコールを控えめに

運動

  • 有酸素運動(ウォーキング・水泳)週150分
  • 筋力トレーニング週2回(骨粗しょう症予防)
  • ヨガ・ストレッチ(自律神経調整)

生活リズム・ストレス管理

  • 規則正しい睡眠
  • 就寝前のスマホ・カフェインを控える
  • ぬるめのお風呂でリラックス
  • 日光を浴びる時間を作る(ビタミンD・セロトニン)
  • 趣味・社会とのつながりを大切に
  • 「完璧主義」を手放す

ホットフラッシュ対策

  • 重ね着で温度調節しやすく
  • 扇子・冷感タオルを携帯
  • 辛い食べ物・熱い飲み物・アルコールを避ける
  • ストレス緩和(深呼吸・マインドフルネス)

当院の更年期診療の特徴

  • 内科医として身体疾患(甲状腺・貧血等)の除外を丁寧に実施
  • 漢方薬を体質・症状に応じて使い分け
  • HRT(経口・経皮)への対応(禁忌確認後)
  • プラセンタ注射(保険適用:45〜59歳)に対応
  • 精神症状にはSSRI・睡眠薬・抗不安薬で個別対応
  • 骨粗しょう症・心血管リスクの予防管理
  • 婦人科的精査が必要な場合は専門医療機関へご紹介
  • 予約なし・当日受診OK/毎日9〜21時診療/十条駅徒歩1分

我慢せず、自分に合った治療を

更年期症状は個人差が大きく、治療の選択肢も豊富です。「年齢のせい」と諦めず、ご相談ください。漢方・HRT・プラセンタ・生活習慣の改善などを組み合わせて、あなたに合うプランを一緒に作ります。

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十条駅ハル内科・皮フ科クリニック

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FLOW

受診の流れ

  1. 1

    来院・問診

    お困りの症状・月経の状況・生活への影響をお聞きします。「なんとなくつらい」という漠然とした訴えでも大丈夫です。かりますので、問題がなければ同日に点滴を受けられます。

  2. 2

    血液検査

    女性ホルモン(FSH・エストラジオール)・甲状腺・フェリチン・ビタミンD・血糖・脂質などを検査。更年期かどうかの確認と、他の病気の除外を同時に行います。

  3. 3

    治療開始・経過観察

    検査結果をもとに、漢方薬・西洋薬・生活指導を組み合わせて治療を開始。2〜4週間で効果を確認し、処方を調整します。HRTが必要と判断した場合は婦人科をご紹介します。

FAQ

よくあるご質問

Q 更年期障害は病院に行くべきですか?
A

病院での治療が奏功する場合もあり、ぜひ病院にいきましょう。更年期の時期から増えてくる生活習慣病もあるため、検査が必要です。

Q 漢方薬はどのくらいで効きますか?
A

2〜4週間で効果を実感される方が多いです。ただし体質によって合う処方が異なるため、最初の処方で十分な効果が出ないこともあります。その場合は処方を変更して最適解を探ります。

Q ホルモン補充療法(HRT)と漢方薬、どちらがいいですか?
A

HRTはホットフラッシュや膣乾燥に最も効果が高く、漢方薬はイライラ・不安・冷え・むくみなど多彩な症状にバランスよく効くのが強みです。まず漢方薬で始めて効果不十分ならHRTを検討、という段階的なアプローチをお勧めしています。

Q 更年期かどうかは血液検査でわかりますか?
A

FSH(卵胞刺激ホルモン)が高値、エストラジオールが低値であれば、更年期の状態であることが確認できます。ただし症状と検査結果を総合して診断するため、数値だけでは判断しません。

Q 更年期障害はいつ終わりますか?
A

個人差がありますが、閉経後2〜3年で症状が落ち着く方が多いです。ホットフラッシュは比較的早く改善しますが、倦怠感・気分の不調は長引くこともあります。治療を受けながら過ごすことで、つらさを大幅に軽減できます。

Q 男性ですが、倦怠感・やる気の低下がひどいです。更年期ですか?
A

男性にも更年期障害(LOH症候群)があります。血液検査でテストステロン値を確認できますので、お気軽にご相談ください。甲状腺疾患やうつ病との鑑別も同時に行います。

Q 保険は使えますか?
A

血液検査・漢方薬・西洋薬はすべて保険適用です。3割負担の方で、初診時は検査を含めて3,000〜5,000円程度が目安です。