性感染症(STI/STD)とは
性感染症(Sexually Transmitted Infection, STI)は、性的接触によって感染する疾患の総称で、クラミジア・淋菌・梅毒・HIV・ヘルペス・尖圭コンジローマ・トリコモナス・B型/C型肝炎など多岐にわたります。
自覚症状がないまま進行することも多く、気づいたときには合併症(不妊・心血管疾患・中枢神経障害など)を起こしていることも。パートナーへの感染を防ぐ意味でも、早期検査・早期治療がとても重要です。
プライバシーに最大限配慮した診療
当院は男女問わず性感染症の相談・検査・治療に対応しています。プライバシーを守る予約・受付・診察の仕組みを整えており、不安を感じずに受診いただけます。
性病検査・STD検査は、自覚症状がある方なら保険適用(3割負担)で受けられます。「性病検査に保険は使えるの?」と疑問に思う方が多いですが、排尿時の痛み・性器の異常・おりものの変化など症状がある場合は保険診療の対象です。男女問わずプライバシーに配慮した診療を行っています。
当院の特徴
- 保険診療(3割負担)で検査・治療が可能(症状がある方)
- 症状がない方の自費検査にも対応
- 男女を問わず、どなたでも受診可能
- プライバシー配慮で安心して受診できる環境
- 採尿・採血・拭い液など即日検査に対応
- パートナーの同時検査・治療も可能
- 結果説明・処方まで一貫して対応
- 予約なし・当日受診OK/毎日9〜21時診療/十条駅徒歩1分
当院で対応する主な性感染症
クラミジア感染症(最多)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原因 | クラミジア・トラコマチス |
| 潜伏期間 | 1〜3週間 |
| 症状(男性) | 排尿時痛・尿道違和感・軽度の膿性分泌、約半数が無症状 |
| 症状(女性) | 帯下の増加・不正出血・下腹部痛、約70〜80%が無症状 |
| 咽頭・直腸感染 | のどの違和感・のど痛(オーラルセックス後) |
| 検査 | 尿(男性)・子宮頸管/膣拭い(女性)・咽頭拭い・直腸拭い |
| 治療 | アジスロマイシン単回内服 or ドキシサイクリン1週間 |
| 合併症 | 不妊・異所性妊娠・骨盤内炎症性疾患(PID) |
淋菌感染症
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原因 | 淋菌(Neisseria gonorrhoeae) |
| 潜伏期間 | 2〜7日(短い) |
| 症状(男性) | 強い排尿痛・黄緑色の多量の膿性分泌物 |
| 症状(女性) | 帯下増加・下腹部痛、症状が軽く気付かれにくい |
| 検査 | 尿・拭い液(クラミジアと同時検査可能) |
| 治療 | セフトリアキソン筋注(耐性が進行しているため内服単独は推奨されない) |
| 合併症 | 不妊・PID・播種性淋菌感染症(関節炎等) |
梅毒(近年急増中)
日本の梅毒患者数は過去最多レベル
2022年は約13,000人と過去最多を記録。特に若年女性での増加が顕著です。早期発見・治療で完治しますが、放置すると数年〜数十年後に心血管・神経症状を引き起こすため注意が必要です。
| 期 | 時期 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 1期 | 感染3〜12週 | 硬性下疳(性器・肛門・口唇の無痛性潰瘍)、鼠径リンパ節腫脹 |
| 2期 | 感染3か月〜3年 | 全身の皮疹(バラ疹)、手掌・足底の発疹、発熱、リンパ節腫脹 |
| 潜伏期 | 数年〜数十年 | 無症状だが血清反応陽性 |
| 3期・4期 | 10年以上 | 心血管・神経梅毒(認知障害・麻痺等) |
検査:血液検査(RPR・TPHA等)、可能であれば潰瘍部からの直接鏡検。
治療:ベンジルペニシリン筋注(2021年より日本で承認)または経口ペニシリン系抗生剤。
梅毒の検査・治療費はいくらですか?
梅毒の検査・治療は自覚症状がある場合、保険適用(3割負担)で受けられます。検査費用の目安は初診料込みで3,000〜5,000円程度、治療(抗菌薬処方)は数百円〜数千円が目安です。詳しくは診察時にご確認ください。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症
- 急性感染期(2〜4週後):発熱・咽頭痛・リンパ節腫脹・発疹
- 無症候期:数年〜10年以上
- エイズ発症期:免疫不全による日和見感染・悪性腫瘍
- 現代の抗ウイルス治療(cART)で長期間のウイルス抑制が可能、早期診断が重要
- 検査:血液検査(抗体・抗原同時)、迅速検査
- 感染予防:PrEP(曝露前予防)・PEP(曝露後予防)が海外では普及
性器ヘルペス
- 単純ヘルペスウイルス(HSV-1, HSV-2)
- 性器・肛門周囲のピリピリ感→水疱→潰瘍
- 初感染は症状が強く、発熱・全身倦怠を伴うことも
- 再発を繰り返すことが多い(神経節に潜伏)
- 検査:臨床所見+必要に応じ抗体検査・PCR
- 治療:抗ウイルス薬(バラシクロビル・アシクロビル)、再発予防的抑制療法も可能
コンジローマ(尖圭コンジローマ)
ヒトパピローマウイルス(HPV)6型・11型の感染によって、性器・肛門周辺にカリフラワー状・鶏冠状のいぼができる性感染症です。痛み・かゆみを伴わないことが多く、見た目の変化で気づくケースがほとんどです。
- 好発部位:亀頭・包皮・陰茎・外陰部・膣内・肛門周辺
- 潜伏期間:感染後3週間〜8ヶ月(平均2〜3ヶ月)
- 治療:イミキモド外用・液体窒素凍結療法・電気凝固(いずれも保険適用)
- HPVワクチン(ガーダシル9)で予防可能
コンジローマの検査方法
コンジローマ(尖圭コンジローマ)の検査は、視診(目視による確認)で行うことが多いですが、ウイルス検査(PCR)を行うこともあります。自己判断での市販薬使用は、治療が遅れる原因になりますので、気になる症状がある方はご受診ください。
「いぼができている」「これはコンジローマかもしれない」という方は、症状・治療法の詳細を以下のページで解説しています。
👉コンジローマ(尖圭コンジローマ)の症状・治療法を詳しく見る
膣カンジダ症・トリコモナス
| 疾患 | 特徴 | 治療 |
|---|---|---|
| 膣カンジダ症 | 白いおりもの・強いかゆみ、性感染症ではないが類似症状 | 抗真菌薬(クロトリマゾール・フルコナゾール) |
| トリコモナス膣炎 | 泡状黄緑色の帯下・魚臭・かゆみ | メトロニダゾール内服 |
| 細菌性膣症 | 灰白色の帯下・魚臭 | メトロニダゾール内服・クリンダマイシン膣剤 |
その他の性感染症
- B型肝炎:血液・体液で感染、ワクチン予防可
- C型肝炎:血液感染が主、薬で治癒可能(DAA)
- A型肝炎:経口感染、男性同性間性的接触でも感染
- HPV感染:子宮頸がん・肛門がんの原因、ワクチンで予防
- 毛ジラミ症・疥癬:接触感染、外用薬で治療
受診をおすすめする症状・状況
症状がある方
- 性器や肛門周囲のかゆみ・痛み・違和感
- 排尿時の痛み・違和感
- 性器からの膿性・異常な分泌物
- 性器や肛門周囲の発疹・潰瘍・水疱・いぼ
- 性交渉時の痛み・出血
- 陰部の腫れ・リンパ節腫脹
- 原因不明の発熱・体調不良
- 全身の皮疹(梅毒2期の可能性)
症状はないが、検査を希望される方
- 新しいパートナーができた
- パートナーが性感染症と診断された
- 性行為でコンドームが破れた・外れた
- リスクのある性行為があった
- 妊娠を希望している(妊娠前スクリーニング)
- 定期健診として
検査の種類と費用
症状がある場合(保険診療)
| 検査 | 目安料金(3割負担) |
|---|---|
| クラミジア・淋菌(尿/拭い液) | 約3,000〜5,000円 |
| 梅毒血清反応 | 約1,000円 |
| HIV検査 | 約1,500円 |
| B型・C型肝炎 | 約1,500円 |
| ヘルペスIgM/IgG | 約1,500円 |
| 初診料・処方料 | 別途 |
症状がない場合(自費検査)
無症状での検査は自費となります。詳細は診察時にご案内します。
- クラミジア・淋菌(のど・性器・直腸)
- 梅毒・HIV・B型/C型肝炎
- HPV検査
- セット検査(例:8項目セット・12項目セット)
検査方法
| 検査部位 | 方法 | 対象疾患 |
|---|---|---|
| 尿検査 | 初尿を採取 | クラミジア・淋菌(男性泌尿器) |
| 血液検査 | 採血 | 梅毒・HIV・B型/C型肝炎・ヘルペス抗体 |
| 膣・子宮頸管拭い液 | 綿棒で採取 | クラミジア・淋菌・トリコモナス・HPV |
| 咽頭拭い液 | のどを綿棒で拭う | クラミジア・淋菌(オーラルセックス) |
| 直腸拭い液 | 綿棒で採取 | クラミジア・淋菌(アナルセックス) |
| 潰瘍部擦過 | 潰瘍があれば採取 | 梅毒・ヘルペス |
検査結果が出るまでの時間
血液検査の即日判明する項目(例:梅毒迅速・HIV迅速)もありますが、PCR検査(クラミジア・淋菌)は外部検査機関で実施のため、結果判明まで3〜7日かかります。結果は電話・再診・郵送のいずれかでお伝えします。
受診の流れ
- WEB予約または直接来院:予約なしでも受診可能
- 受付・問診票:症状・検査希望・リスク歴を記入(プライバシー保護)
- 医師による診察:症状の確認、必要な検査の相談
- 検査:採尿・採血・拭い液採取
- 治療が必要な場合は処方・指導
- 検査結果の連絡:数日後、電話または再診で
- 追加治療・再検査:必要に応じて
治療の原則
早期治療の重要性
- 症状進行・合併症を防ぐ
- パートナーへの感染拡大を防ぐ
- 不妊・PID・HIV合併感染のリスク低減
- 梅毒・HIVは早期であれば治癒/コントロール可能
パートナー治療
パートナーも同時に治療を
治療後に感染したパートナーから再感染する「ピンポン感染」を防ぐため、パートナーも同時に検査・治療を受けることが重要です。当院ではパートナーの方も診察・治療可能です。
治療後のフォロー
- クラミジア・淋菌:治療完了4〜6週後に治癒判定検査を推奨
- 梅毒:3・6・12か月後に血液検査で効果判定
- HIV:継続的なウイルス量モニタリング(専門機関)
- 治療期間中は性行為を控える、またはコンドーム使用
予防のポイント
感染予防
- コンドームの正しい使用(性行為の最初から最後まで)
- 不特定多数との性行為を避ける
- パートナーとの互いの性感染症状況の確認
- 性器に異常があるときの性行為を控える
- 定期的な検査
- HPVワクチンの接種(子宮頸がん・尖圭コンジローマ予防)
- B型肝炎ワクチンの接種
リスクがある性行為後の対応
- コンドームが破れた・外れた場合は2〜4週後の検査を推奨
- 梅毒・HIVは感染から検査で陽性になるまでウィンドウピリオドがあるため、6週〜3か月後の再検査も重要
- 緊急避妊(アフターピル)については別ページをご参照ください
こんな方もぜひご相談を
- ネットで調べて不安になった
- 保健所の無料検査は予約が取れない
- パートナーから感染したかも
- 新しい恋愛を始める前にクリアにしておきたい
- 性行為の経験があり、一度も検査したことがない
- 妊娠を控えている・検査してから妊活したい
- HIV感染後予防(PEP)について相談したい
当院の性感染症診療の特徴
- プライバシー最優先の受付・診療体制
- 男女問わず受診可能
- 症状がある方は保険診療(3割負担)でコストを抑えて
- 症状がない方にはセット検査もご用意
- 咽頭・直腸も含めた部位別検査に対応
- 検査結果に応じた確実な治療・経過観察
- パートナーの同時診療も可能
- 梅毒急増期、迅速な診断と治療
- 予約なし・当日受診OK/毎日9〜21時診療/十条駅徒歩1分
早めに検査するのが、自分とパートナーを守る最善の方法
性感染症は恥ずかしい病気ではなく、誰でもかかりうる感染症です。早期発見・早期治療で合併症を防ぎ、大切な人への感染も防げます。気になる症状・不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。





