生活習慣病・慢性疾患

高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症(痛風)・慢性腎臓病——
これらの病気は自覚症状がほとんどないまま静かに進行し、放置すると心筋梗塞・脳卒中・腎不全などの深刻な合併症につながります。
「健診で引っかかった」「薬を飲み続けるべきか迷っている」という方も、
まずお気軽にご相談ください。

高血圧・糖尿病・脂質異常症・痛風・慢性腎臓病など幅広く対応

血液検査・尿検査・心電図で現状を丁寧に評価

薬物療法と生活習慣改善を組み合わせた継続的な管理

予約なし・当日受診OK | 毎日9〜21時診療

👉  予約なしでの当日受診も可能です。まずはお気軽にご相談ください。

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目次

生活習慣病とは

各生活習慣病について - 1. 高血圧 

2. 糖尿病・糖尿病予備群

3. 脂質異常症(高コレステロール・高中性脂肪)

4. 高尿酸血症・痛風

5. 慢性腎臓病(CKD)

6. メタボリックシンドローム

生活習慣改善のポイント

当院での検査・管理

受診の流れ

よくある質問

診療時間・アクセス

⚠️ 生活習慣病は「無症状の期間」が長いのが最大の危険。健診の数値が気になった方・薬をもらったまま受診できていない方は、ぜひ一度ご受診ください。

生活習慣病とは

生活習慣病とは、食事・運動・喫煙・飲酒・睡眠などの日常的な生活習慣が原因となり、長期間にわたって体にダメージが蓄積されることで発症・進行する病気の総称です。高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症・慢性腎臓病・肥満などが代表的で、日本人の死因の大部分を占める心筋梗塞・脳卒中・腎不全の多くは、これらの生活習慣病が背景にあります。

 

生活習慣病の最大の特徴は、長年にわたって自覚症状がほとんどない「サイレントキラー」であることです。血圧が高くても頭痛がない、血糖が高くても体がだるいだけ、コレステロールが高くても何も感じない。。。こうした「無症状の期間」に血管・臓器がじわじわと傷み、ある日突然、心筋梗塞・脳梗塞・腎不全・失明などの深刻な合併症として現れます。

 

だからこそ、健診の数値が気になったときが受診のサインです。「症状がないから大丈夫」という考えが最も危険です。早期に診断・治療を始めることで、合併症を予防し健康な生活を長く維持することができます。

⚠️ こんな方は受診をおすすめします

健診で血圧・血糖・コレステロール・尿酸・腎機能のいずれかで「要精査」「要治療」と言われた

以前から薬をもらっているが、忙しくて受診できていない

40歳以上で健診を数年受けていない

BMIが25以上(肥満)、または腹囲が男性85cm・女性90cm以上

家族に高血圧・糖尿病・心臓病・脳卒中・腎不全の人がいる

喫煙している・毎日飲酒している

喫煙歴があり、最近咳や痰が増えてきた

各生活習慣病について

1. 高血圧 🩺

💡日本人の約4300万人が高血圧と推計される国民病。無症状のまま心臓・血管・腎臓を傷め、心筋梗塞・脳卒中・腎不全を引き起こす最大のリスク因子。

高血圧とはどんな状態?

血圧とは、心臓が血液を全身に送り出すときに血管の壁にかかる圧力のことです。安静時に収縮期血圧(上)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下)が90mmHg以上の状態が続くとき、「高血圧」と診断されます(家庭血圧では135/85mmHg以上)。

 

高血圧が長期間続くと、血管の壁が常に高い圧力にさらされて厚く・硬くなる「動脈硬化」が進みます。動脈硬化は全身の血管で起こり、心臓の血管が詰まれば心筋梗塞、脳の血管が詰まれば脳梗塞、脳の血管が破れれば脳出血、腎臓の血管が傷めば腎不全・透析につながります。高血圧は、これら全ての疾患の最大のリスク因子とされています。

高血圧の診断基準と目標値

家庭での正しい測り方

朝・夜 各1回

起床後1時間以内・排尿後・安静5分後

一般的な治療目標

130/80mmHg未満

糖尿病・腎臓病のある方はより厳格に

高血圧の診断基準(診察室)

140/90mmHg以上

家庭血圧は135/85mmHg以上

血圧の原因

高血圧の約90%は原因が特定できない本態性高血圧で、遺伝的素因に加えて塩分の過剰摂取・肥満・運動不足・ストレス・過度の飲酒・喫煙などが複合的に関与しています。

 

残りの約10%は二次性高血圧で、腎臓の病気・内分泌疾患(原発性アルドステロン症・甲状腺機能異常)・睡眠時無呼吸症候群などが原因となります。若年者の高血圧・治療に抵抗性のある高血圧では二次性を疑って精査することが重要です。

症状・合併症

高血圧の症状・合併症

多くは無症状(「サイレントキラー」)

重症化すると頭痛・頭重感・肩こり・耳鳴り

【合併症】心筋梗塞・狭心症

【合併症】脳梗塞・脳出血

【合併症】慢性腎臓病・腎不全・透析

【合併症】大動脈瘤・大動脈解離

【眼】高血圧性網膜症・視力障害治療方針

治療方針

高血圧の治療は生活習慣の改善と薬物療法の組み合わせが基本です。まずは減塩(1日6g未満を目標)・適度な運動・体重減少・禁煙・節酒などの生活習慣改善を3〜6ヶ月試みます。それでも目標値に達しない場合、または高リスク患者さん(糖尿病・慢性腎臓病・心血管疾患の既往がある方)では、最初から薬物療法を開始します。

 

降圧薬にはARB・ACE阻害薬・カルシウム拮抗薬・利尿薬・β遮断薬など複数の種類があり、患者さんの状態・合併症・年齢に合わせて最適な薬を選択します。「一度飲み始めたら一生飲み続けなければならない」と思っている方も多いですが、生活習慣の改善で血圧が十分に下がれば、医師の判断のもとで薬を減量・中止できることもあります。

💡 家庭血圧の記録が治療に非常に役立ちます

診察室での血圧は緊張などで高く出る「白衣高血圧」や、逆に診察室では正常でも日常生活で高い「仮面高血圧」があります。毎朝・毎晩の家庭血圧を記録する習慣をつけることで、より正確な治療方針を立てられます。血圧手帳やスマートフォンアプリへの記録をお勧めします。

2. 糖尿病・糖尿病予備群

💡日本人の約1000万人が糖尿病、約1000万人が予備群と推計される。血糖が高い状態が続くと神経・眼・腎臓・血管が全身で傷む。早期から適切に管理することが合併症予防の鍵。

糖尿病とはどんな病気?

糖尿病は、インスリンの分泌不足または作用不足によって血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態になる病気です。血糖が高い状態が長く続くと、全身の細い血管(毛細血管)や太い血管(大血管)が傷み、さまざまな合併症を引き起こします。日本では2型糖尿病が全体の約95%を占め、生活習慣(過食・運動不足・肥満・ストレス)と遺伝的素因が複合的に関与しています

 

初期段階では自覚症状がほとんどなく、健診で偶然発見されることが多いです。「喉が渇く」「頻繁にトイレに行く」「体重が減る」「疲れやすい」などの症状は、血糖がかなり高くなってから現れます。このため、自覚症状がなくても健診の血糖・HbA1cの値が基準値を超えていたら、早めに受診することが重要です。

診断基準と管理目標

空腹時血糖の目標

130mg/dL未満

食後2時間血糖180mg/dL未満

HbA1c管理目標

7.0%未満

高齢者・重症低血糖リスクがある方は個別設定

糖尿病の診断(空腹時血糖)

126mg/dL以上

随時血糖200mg/dL以上でも診断

一般的な治療目標

110〜125mg/dL

放置すると糖尿病に進行するリスクあり

糖尿病の三大合併症と大血管合併症

糖尿病の合併症は、細い血管(毛細血管)が傷む細小血管合併症と、太い血管(動脈)が傷む大血管合併症に分けられます。

合併症の種類

詳細

糖尿病性神経障害

最も早期に現れる合併症。手足の先からしびれ・痛み・感覚低下が起こる。足の感覚が鈍るため傷に気づかず、壊疽(えそ)に至ることも。自律神経障害で立ちくらみ・便秘・下痢・排尿障害なども起こる。

糖尿病性網膜症

眼の奥の網膜の血管が傷む。日本での成人の中途失明の原因として上位を占める。初期は自覚症状なし。定期的な眼科受診が必須。

糖尿病性腎症

腎臓の細かい血管が傷み、腎機能が低下。透析が必要になる原因の第1位。尿蛋白の増加から始まり、慢性腎臓病・腎不全へと進行する。

大血管合併症

心筋梗塞・脳梗塞・末梢動脈疾患(足の血流障害)のリスクが非糖尿病者の2〜4倍になる。高血圧・脂質異常症が合併するとリスクはさらに高まる。

治療方針

糖尿病の治療は、食事療法・運動療法を基盤に、必要に応じて薬物療法(経口血糖降下薬・GLP-1受容体作動薬・インスリン注射)を組み合わせます。近年は、心臓・腎臓を保護する効果も持つSGLT2阻害薬・GLP-1受容体作動薬が積極的に使われるようになっています。HbA1cだけでなく、血圧・コレステロール・禁煙など複数のリスク因子を同時に管理することが合併症予防に重要です。

⚠️ 「糖尿病予備群」のうちに対処することが最も効果的です

健診で「境界型」「糖尿病予備群」と言われた段階での生活習慣改善は、糖尿病の発症を大幅に遅らせる・防ぐことができます。「まだ糖尿病じゃない」と安心するのではなく、この段階での受診・指導が最も大切です。

3. 脂質異常症(高コレステロール・高中性脂肪)

💡LDLコレステロール・中性脂肪が高い、またはHDLコレステロールが低い状態。動脈硬化を進行させ、心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高める。自覚症状がほとんどないため健診での発見が重要。

脂質異常症とはどんな状態?

脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の値が正常の範囲を逸脱した状態です。以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低い場合も含むため「脂質異常症」という名称になりました。

 

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い状態が続くと、血管の内壁に脂質が蓄積して「プラーク(粥腫)」が形成され、動脈硬化が進行します。このプラークが破れて血栓(血の塊)が生じると、心臓の血管が詰まって心筋梗塞、脳の血管が詰まって脳梗塞を引き起こします

診断基準と管理目標

HDLコレステロール(善玉)

40mg/dL未満

低いほど動脈硬化のリスクが高まる

中性脂肪(TG)

150mg/dL以上

食後採血ではより高く出ることがある

LDLコレステロール(悪玉)

140mg/dL以上

高リスク者(心疾患・糖尿病など)はより低い目標値

LDLコレステロールの管理目標は人によって違う

脂質異常症の治療目標は「画一的な数値」ではなく、その方の心血管リスク全体(年齢・性別・高血圧・糖尿病・喫煙・家族歴など)によって異なります。すでに心筋梗塞や狭心症を起こしたことがある方(二次予防)は、LDLを70mg/dL未満に下げることが推奨されており、一般的な基準値(140mg/dL以下)とは大きく異なります。自己判断で薬をやめないことが非常に重要です。

治療方針

まずは食事療法・運動療法による生活習慣の改善です。飽和脂肪酸(肉の脂・バター・ラード)・トランス脂肪酸(マーガリン・菓子パン)・コレステロールの多い食品(内臓・卵の食べ過ぎ)を控え、食物繊維・青背魚(EPA・DHA)を積極的に取りましょう。

 

中性脂肪が高い方は糖質・アルコールの過剰摂取を控えることが特に重要です。

 

生活習慣改善だけでは目標値に達しない場合や、リスクが高い方にはスタチン系薬剤(HMG-CoA還元酵素阻害薬)が第一選択薬として使用されます。スタチンはLDLコレステロールを下げるとともに、血管保護効果・抗炎症効果もあり、心筋梗塞・脳梗塞の発症リスクを大幅に低下させることが多くの研究で示されています。

💡 「コレステロールが高いだけで薬は必要?」と思っている方へ

LDLコレステロールが高くても症状がないため、薬を飲み続けることに抵抗を感じる方も多いです。しかし、症状がないまま動脈硬化が静かに進み、突然の心筋梗塞・脳梗塞につながるのがこの病気の怖さです。薬の必要性・目標値については、個人のリスクに応じて医師と相談して決めましょう。

4. 高尿酸血症・痛風

💡血液中の尿酸値が高い状態が続くと、関節に尿酸の結晶が溜まり激痛を伴う痛風発作を起こします。腎臓病・尿路結石のリスクにもなる。食生活・飲酒の改善が治療の核心

高尿酸血症・痛風とはどんな病気?

尿酸とは、細胞の核に含まれるプリン体が体内で分解された最終産物です。通常は血液に溶けて腎臓から尿として排泄されますが、産生が過剰になったり排泄が低下したりすると血中に蓄積し、血清尿酸値7.0mg/dLを超えた状態を高尿酸血症といいます。

 

高尿酸血症が続くと、溶けきれなくなった尿酸が関節内で結晶化します。この結晶に白血球が反応して激しい炎症を起こすのが痛風発作(急性痛風関節炎)です。「風が吹いても痛い」と言われるほどの激烈な痛みが特徴で、足の親指の付け根に起こることが最も多いですが、足首・膝・手首などにも起こります。

痛風発作の症状と経過

⚠️ こんな場合は早めに受診してください

足の親指の付け根の激烈な痛み・腫れ・熱感・赤み

突然(特に深夜・早朝)に始まる

足首・膝・手首などにも起こる

発作は通常1〜2週間でピークを過ぎ自然に改善する

治療しないと発作を繰り返し関節が変形する(慢性痛風

皮膚の下に白いしこり(痛風結節)ができることも

高尿酸血症の原因

原因

内容

プリン体の過剰摂取

レバー・魚の白子・干物・イワシ・エビなどプリン体の多い食品の過剰摂取

アルコール過多

アルコール自体がプリン体代謝を促進し尿酸産生を増加させる。特にビールはプリン体が多い。日本酒・焼酎も尿酸排泄を妨げる

果糖・砂糖の過剰摂取

清涼飲料水・果汁飲料などに含まれる果糖(フルクトース)が尿酸産生を増加させる

肥満

体重増加に伴いプリン体の代謝が増加し、尿酸の産生が増える

腎機能低下

腎臓からの尿酸排泄が低下することで血中に蓄積する

E(Exercise)

利尿薬(サイアザイド系)・アスピリン少量・免疫抑制薬などが尿酸値を上昇させることがある

治療方針

発作時は、NSAIDs(ロキソプロフェンなど)やコルヒチンで炎症・痛みを抑えます。発作中に尿酸降下薬を開始したり変更したりすると発作が悪化することがあるため、急性期が落ち着いてから尿酸管理を開始します。

 

発作間欠期の治療では、食事療法(プリン体・アルコール・果糖の制限)・水分摂取(1日2L以上)を基本に、尿酸値が8.0mg/dL以上・合併症がある・発作を繰り返す場合には尿酸降下薬(フェブキソスタット・アロプリノールなど)の長期服用を開始します。尿酸値の目標は6.0mg/dL以下です。

⚠️ 痛風は「腎臓病・尿路結石」のリスクにもなります

高尿酸血症を放置すると、痛風発作だけでなく腎臓に尿酸が沈着して慢性腎臓病・腎不全を引き起こす可能性があります。また、尿管・腎臓に尿酸の結石(尿路結石)ができやすくなります。痛風の既往がある方は尿酸管理だけでなく腎機能のチェックも定期的に行うことが重要です。

5. 慢性腎臓病(CKD)

💡日本人の約1300万人が罹患する国民病です。腎機能が低下すると回復しないため、早期発見・進行防止が最重要。透析の原因第1位は糖尿病性腎症、第2位は慢性糸球体腎炎。

慢性腎臓病(CKD)とはどんな病気?

慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)とは、腎臓の機能が慢性的に(3ヶ月以上)低下している状態の総称です。糖尿病性腎症・高血圧性腎硬化症・慢性糸球体腎炎・多発性嚢胞腎などが主な原因で、腎機能(GFR:糸球体濾過量)の程度によってG1〜G5の5段階に分類されます。

 

腎臓は一度傷んだ機能が回復しないという特徴があります。つまり、CKDは進行させないことが最大の治療目標です。G5(腎不全)まで進行すると透析または腎移植が必要になります。日本では現在33万人以上が透析を受けており、その予防のためにも早期からの管理が極めて重要です。

腎機能の指標と重症度

ステージ

GFR(mL/分/1.73m²)

内容

G1(正常〜高値)

90以上

尿蛋白などの腎障害の証拠はあるが腎機能は正常。生活習慣改善で進行防止。

G2(軽度低下)

60〜89

軽度の腎機能低下。血圧・血糖の管理強化。定期検査を開始。

G3a・G3b(中等度低下)

30〜59

腎機能の低下が明らか。薬剤調整・蛋白制限も検討。腎臓専門医への紹介を考慮。

G4(高度低下)

15〜29

透析・腎移植の準備・教育が必要。腎臓専門医での管理が必須。

G5(腎不全)

15未満

透析・腎移植が必要な段階。

症状・合併症

⚠️ こんな場合は早めに受診してください

初期〜中等度は無症状のことが多い

むくみ(特に足・顔)

倦怠感・疲れやすい

尿の泡立ち(蛋白尿)・血尿

夜間の頻尿(腎機能低下で尿が薄まる)

貧血(腎性貧血)による息切れ・動悸

高カリウム血症(致死的不整脈のリスク)

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治療・管理方針

CKDの管理で最も重要なのは原因疾患の治療(糖尿病・高血圧の厳格な管理)と腎保護治療です。血圧の目標は通常より低く(130/80mmHg未満)、ARBやACE阻害薬が腎保護効果を持つため優先的に使用されます。

 

近年ではSGLT2阻害薬が糖尿病の有無にかかわらず腎保護効果を持つことが示され、積極的に使用されるようになっています。食事では蛋白質・塩分・カリウム・リンの制限が必要になることがあり、管理栄養士への相談が有用です。

⚠️ 「eGFRが低い」と言われた方は必ず受診を

健診の結果で「eGFR60未満」「尿蛋白陽性」という指摘があった場合、慢性腎臓病の可能性があります。これらの数値は症状が出る前からの重要なサインです。腎機能は一度低下すると回復しないため、早期の受診・治療開始が進行防止に直結します。

6. メタボリックシンドローム

💡内臓脂肪の蓄積に加えて高血糖・高血圧・脂質異常が重なった状態。複数のリスクが重なることで心血管疾患の危険が単独リスクの数倍に高まる。

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓脂肪型肥満を基盤として、高血圧・高血糖・脂質異常症のうち2つ以上が重なった状態です。日本の診断基準では、腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上を必須条件として、血圧・血糖・中性脂肪/HDLコレステロールのうち2項目以上が基準を超えるとメタボリックシンドロームと診断されます。

 

メタボリックシンドロームが危険なのは、それぞれのリスクが「足し算」ではなく「掛け算」的に心血管疾患のリスクを高めることです。高血圧・高血糖・脂質異常症が単独で存在するよりも、これらが重なったメタボリックシンドロームでは、心筋梗塞・脳卒中のリスクが数倍〜十数倍に高まります

④心筋梗塞・脳卒中

重篤な合併症

③慢性炎症・動脈硬化

促進

①内臓脂肪の蓄積

腹囲の増大

②インスリン抵抗性

血糖・中性脂肪UP↑

治療・改善の方針

メタボリックシンドロームの改善の基本は内臓脂肪の減少です。

 

体重の3〜5%の減量でも血圧・血糖・脂質の値が改善することが多く、生活習慣の改善が最も重要な「治療」となります。食事では総カロリーの適正化・食事の質の改善(精製糖質・脂質の制限)、運動では有酸素運動(ウォーキング・水泳など)を週150分以上行うことが推奨されます。

💡 メタボは「薬を飲まずに改善できる」可能性が高い段階です

メタボリックシンドロームの段階では、生活習慣の改善による内臓脂肪の減少で、血圧・血糖・脂質の値が改善し、薬の必要性がなくなることもあります。「太っていると自覚はあるが何もしていない」という方は、ぜひ一度受診して現状を評価してもらいましょう。

生活習慣改善のポイント

生活習慣病の治療の根幹は薬だけでなく、日常生活の改善です。どの生活習慣病にも共通して有効な改善策を以下にまとめます。薬と生活習慣改善を組み合わせることで、より少ない薬量で病態をコントロールできるようになることも多くあります。

ポイント

詳細

🥗食事の改善

塩分は1日6g未満を目標に。飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を減らし、食物繊維・青背魚を増やす。糖質の食べすぎに注意。腹八分目を習慣に。

🚶適度な運動

ウォーキング・水泳など中強度の有酸素運動を1日30分・週5日以上が目標。エレベーターより階段、一駅歩くなど日常の活動量を増やすことから始めよう。

🚭禁煙

肺炎・肺がん・結核・間質性肺炎・心不全(心拡大・肺うっ血)などの有無を確認

🍺節酒

飲酒量の目安は1日アルコール20g以下(ビール中瓶1本・日本酒1合相当)。高中性脂肪・高尿酸血症・高血圧のある方は特に節制を。週2日以上の休肝日を。

💤十分な睡眠

眠不足は血糖・血圧・体重を悪化させる。7〜8時間の睡眠を目標に。睡眠時無呼吸症候群は高血圧・糖尿病を悪化させるため、いびきが激しい方は検査を。

⚖️適正体重の維持

BMI25未満・腹囲(男性85cm・女性90cm未満)を目標に。体重1〜2kgの減量でも血圧・血糖・脂質に改善が見られることが多い。

当院での検査・管理

当院では、初回受診時に現状をしっかり評価するための検査を行い、定期的なフォローアップで治療の効果を確認・調整していきます。「健診結果を持ってきた」「薬だけもらいたい」「数値の意味を教えてほしい」など、どのような相談でもお気軽にお待ちしております。

検査の種類

確認できること・目的

血液検査(脂質・血糖・HbA1c)

コレステロール・中性脂肪・HDL・LDL・空腹時血糖・HbA1c(過去1〜2ヶ月の平均血糖)を確認。生活習慣病の診断と管理に必須。

血液検査(腎機能・肝機能)

eGFR(腎機能)・クレアチニン・尿素窒素・肝酵素(AST・ALT・γGTP)を確認。薬の安全な使用のためにも定期的な確認が必要。

血液検査(尿酸・電解質)

血清尿酸値・カリウム・ナトリウム・カルシウムなどを確認。痛風の管理・薬の副作用確認に重要。

尿検査

尿蛋白・尿糖・尿潜血・尿中アルブミン(CKDの早期指標)を確認。腎臓の状態を把握するために必要。

血圧・脈拍測定

来院時の診察室血圧と、家庭血圧手帳の記録を合わせて評価。

体重・BMI・腹囲測定

メタボリックシンドロームの診断と治療効果の確認に使用。

12誘導心電図

高血圧・糖尿病による心臓への影響(左室肥大・不整脈・心筋梗塞の痕跡)を確認。

胸部X線

心拡大・肺うっ血など心不全の所見がないかを確認。

💡 健診結果を持参いただけると診察がよりスムーズです

直近の健診結果・お薬手帳・家庭血圧の記録があれば、ぜひ持参してください。過去からの数値の変化を確認することで、より正確な状態把握と適切な治療方針の決定が可能になります。健診結果の「見方がわからない」という方にも丁寧にご説明します。

受診の流れ

ステップ①

WEB予約、または直接来院

「健診で引っかかった」「数値が気になる」「薬が切れそう」など、どのような理由でもお越しください。お薬手帳・最近の健診結果・血圧手帳をお持ちの方はぜひご持参ください。

ステップ②

受付・問診票の記入

既往歴・家族歴・服用中の薬・生活習慣(食事・運動・飲酒・喫煙)などをご記入ください。現在の症状だけでなく、過去の健診結果の経緯もお知らせいただけると助かります。

ステップ③

血圧・体重・体組成の測定

来院時の血圧・体重・BMI・腹囲などを測定します。家庭血圧の記録がある方はご持参ください。

ステップ④

医師による診察

血圧・血糖・コレステロール・尿酸・腎機能などの数値の意味・現在のリスク・治療の方向性について丁寧にご説明します。「どうして薬が必要なのか」「どのくらい改善したら薬を減らせるのか」なども遠慮なくお聞きください。

ステップ⑤

血液検査・尿検査・心電図など

必要な検査を当日実施します。検査結果の多くは当日中にお伝えできます。(一部の項目は後日お知らせの場合があります)

ステップ⑤

処方・生活指導・次回予約

薬の処方・生活習慣の具体的な改善アドバイスをお伝えします。定期的なフォローアップの間隔(1〜3ヶ月ごとが目安)をご案内します。

よくある質問

薬の処方・生活習慣の具体的な改善アドバイスをお伝えします。定期的なフォローアップの間隔(1〜3ヶ月ごとが目安)をご案内します。

症状がないことが、生活習慣病の最も危険な点です。高血圧・高血糖・高コレステロールは症状がないまま血管・臓器を傷め続け、心筋梗塞・脳卒中・腎不全という形で突然現れます。「症状がないから大丈夫」という判断が最も危険です。「要精査」の指摘を受けたら早めの受診をお勧めします。

一度薬を飲み始めたら、一生飲み続けなければなりませんか?

生活習慣の改善(食事・運動・体重管理・禁煙など)によって血圧・血糖・コレステロールが十分に改善した場合、医師の判断のもとで薬を減量・中止できることがあります。ただし、心筋梗塞・脳卒中の既往がある方・リスクが高い方は、自己判断で薬をやめることは大変危険です。必ず医師にご相談ください。

他のクリニックで生活習慣病の薬をもらっていますが、こちらでも診てもらえますか?

もちろん対応しています。現在服用中のお薬(お薬手帳)をご持参いただければ、継続処方・治療内容の見直しをお手伝いできます。「前のクリニックに行きにくくなった」「引っ越しで近所のクリニックに変えたい」などの方もお気軽にどうぞ。

血糖値が高いと言われましたが、糖尿病ですか?

1回の血糖値だけでは糖尿病の診断は確定しません。空腹時血糖・随時血糖・HbA1c・経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)などを組み合わせて診断します。また、「糖尿病予備群(境界型)」の段階でも、適切な対処で糖尿病への移行を防ぐことができます。まず血液検査で現状を確認しましょう。

痛風の発作が起きています。すぐに受診すべきですか?

はい、できるだけ早めに受診してください。痛風発作の激しい痛みは、消炎鎮痛薬(NSAIDs)やコルヒチンで早期に和らげることができます。発作中は尿酸降下薬の開始・変更は行わず、まず炎症を鎮めることが優先です。発作が落ち着いた後に尿酸値の管理を開始します。

健診でeGFRが低いと言われました。腎臓が悪いのですか?

eGFR(推算糸球体濾過量)は腎機能の指標で、この値が低いほど腎機能が低下していることを示します。60未満であれば慢性腎臓病(CKD)の可能性があり、血液検査・尿検査で詳しく評価する必要があります。腎機能は一度低下すると回復しないため、早期の対策が重要です。まず受診して現状を確認しましょう。

生活習慣を改善すれば薬なしで治りますか?

生活習慣の改善は非常に重要で、軽症の段階では薬なしで数値が正常化することもあります。しかし、遺伝的素因が強い場合・すでに数値がかなり高い場合・合併症がある場合は、生活習慣改善だけでは不十分で薬物療法が必要です。生活習慣改善と薬物療法は「どちらか」ではなく「両方」が最も効果的な組み合わせです。

コレステロールの薬(スタチン)は副作用が心配です。

スタチン系薬剤の副作用として最も知られているのは筋肉痛・筋力低下(ミオパチー)ですが、重篤なケースは非常にまれです。肝機能への影響もありますが、定期的な血液検査で確認しながら使用することで安全に管理できます。「ネットで副作用の話を見て怖くなった」という方も多いですが、スタチンによる心筋梗塞・脳梗塞予防の効果は副作用リスクを大幅に上回ることが多くの研究で示されています。気になることは遠慮なくご相談ください。

診療時間・アクセス

クリニック名

十条駅ハル内科・皮フ科クリニック

Title

診察時間

月曜日〜日曜日 9:00〜21:00

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休診日

なし(不定休)

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所在地

〒114-0034 東京都北区上十条2-27-1 J&MALL 1階

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電車・徒歩でお越しの方

JR埼京線 「十条駅」から徒歩2分、十条駅前 J&MALL(ジェイトモール)1階

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バスでお越しの方

国際興業バス 「十条駅」バス停のすぐ目の前

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お車でお越しの方

近隣のコインパーキングをご利用ください

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お問い合わせ

メール:info@halujujo.clinic

公式LINE:https://lin.ee/DRxcelo

電話番号:03-6698-2509

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