花粉症とは
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎・結膜炎)は、特定の時期に飛散する花粉に対して体がアレルギー反応を起こす疾患です。日本では約3人に1人(推定有病率38.8%)がスギ花粉症にかかっており、ヒノキ・イネ科・ブタクサを加えると国民病と呼ぶべき状態です。
症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが代表的ですが、放置すると睡眠障害・集中力低下・仕事効率の低下など生活の質を大きく下げます。適切な治療で大幅な改善が期待でき、根本治療としての舌下免疫療法も可能です。
当院の強み
内科・皮フ科併設クリニックとして、鼻・目・のど・肌(花粉皮膚炎)を一度にまとめて診察できます。View39検査で原因花粉を特定し、薬物療法から舌下免疫療法まで幅広く対応します。

花粉症の症状
主な症状
| 部位 | 症状 |
|---|---|
| 鼻 | 連続するくしゃみ、透明で水のような鼻水、鼻づまり |
| 目 | かゆみ、涙、充血、異物感、まぶたの腫れ |
| のど・耳 | かゆみ、後鼻漏、咳、耳のかゆみ |
| 皮膚 | 顔(特に目の周り)・首の赤み・かゆみ・乾燥(花粉皮膚炎) |
| 全身症状 | 倦怠感、集中力低下、頭重感、気分の落ち込み |
花粉症と風邪の違い
| 項目 | 花粉症 | 風邪 |
|---|---|---|
| 鼻水の性状 | 透明・サラサラ | 黄色〜緑色・粘り気 |
| くしゃみ | 連続する | 時々 |
| 目のかゆみ | あり(特徴的) | 通常なし |
| 発熱 | なし | あることが多い |
| のどの痛み | 軽度 | 中等度〜強い |
| 期間 | 数週間〜数か月 | 通常1〜2週間 |
| 毎年の再発 | 同じ時期に毎年 | 不定期 |
関東地方の主な花粉飛散時期
花粉症の原因花粉は複数あり、それぞれ飛散時期が異なります。自分のアレルギー原因を知ることが治療の第一歩です。
| 花粉 | 飛散時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| スギ | 2〜4月(ピーク3月) | 日本の花粉症の最大原因。九州〜東北 |
| ヒノキ | 3〜5月(ピーク4月) | スギ花粉症の約7割がヒノキにも反応 |
| シラカンバ(白樺) | 4〜6月 | 主に北海道・東北。口腔アレルギー症候群と関連 |
| イネ科(カモガヤ・オオアワガエリ等) | 5〜10月(ピーク5〜7月) | 河川敷・公園の草地に多い |
| ブタクサ | 8〜10月 | 秋の花粉症の代表。北米原産 |
| ヨモギ | 8〜10月 | セリ科食物との交差反応に注意 |
| カナムグラ | 8〜10月 | 都市部の雑草 |
合併症・関連疾患
- 花粉皮膚炎:花粉が肌に付着して起こる顔・首の赤み・かゆみ・乾燥
- アレルギー性結膜炎:目のかゆみ・充血・涙
- 気管支喘息の悪化:花粉が呼吸器症状を誘発
- 口腔アレルギー症候群(OAS):シラカンバ花粉症で果物(りんご・桃等)を食べると口がかゆくなる
- 副鼻腔炎(蓄膿症):長引く鼻づまりから発展
- 睡眠障害・集中力低下:鼻づまりと薬の影響
治療の3本柱
花粉症治療は①症状を抑える薬物療法、②花粉を避ける回避療法、③体質を変える根本療法(舌下免疫療法)の3本柱で考えます。
薬物療法
| 分類 | 代表薬 | 特徴 |
|---|---|---|
| 第2世代 抗ヒスタミン薬 | ビラスチン(ビラノア) フェキソフェナジン(アレグラ) デスロラタジン(デザレックス) ルパタジン(ルパフィン)等 |
眠気が少なく、運転や仕事への影響が少ない(第一選択) |
| ロイコトリエン受容体拮抗薬 | モンテルカスト、プランルカスト | 鼻づまりに有効、喘息合併例に |
| 点鼻ステロイド | フルチカゾン、モメタゾン、デキサメタゾン等 | 鼻づまり・くしゃみに最も効果的、局所作用 |
| 点眼薬 | オロパタジン、レボカバスチン、ケトチフェン等 | 目のかゆみに |
| 抗IgE抗体(ゾレア) | オマリズマブ 皮下注射 | 重症スギ花粉症に、12歳以上 |
| 漢方薬 | 小青竜湯、葛根湯加川芎辛夷 | 水様鼻水・冷えタイプに |
眠気が少ない薬を選びたい方へ
「以前の花粉症薬で眠くなった」という方も、第2世代の中でも特に眠気が出にくいもの(ビラスチン・フェキソフェナジン・デスロラタジン・ルパタジン)があります。仕事や運転への影響を最小限にしたい場合、薬の選択を見直すことで解決することが多くあります。
初期療法(シーズン前からの治療)
スギ花粉症の方は「花粉飛散開始2週間前」から治療開始を
花粉飛散開始前から抗ヒスタミン薬を服用することで、シーズン中の症状が大幅に軽減できます(初期療法)。東京・埼玉・神奈川では2月上旬〜中旬の開始が目安です。毎年重症化する方には特にお勧めします。
舌下免疫療法(根本治療)
スギ花粉・ダニアレルゲンに対する唯一の根本治療です。3〜5年間毎日薬を舌下に含むことで体質を変えていきます。
| 種類 | 対象 | 開始時期 |
|---|---|---|
| シダキュア(スギ花粉) | スギ花粉症 | 6〜12月(花粉飛散期は開始不可) |
| ミティキュア(ダニ) | ダニによる通年性アレルギー | 通年開始可能 |
舌下免疫療法のポイント
- 対象は5歳以上(子どもも可能)
- 毎日舌下に1分間含んで服用する
- 治療期間は3〜5年間の継続が推奨
- 効果は約8割の方が改善、うち2割は症状がほぼ消失
- 効果実感まで2〜3か月、本格的な効果は1〜2シーズン後
- スギとダニは同時並行で治療可能
- 開始月の制限:スギは花粉飛散期(1月下旬〜5月)は開始不可
副作用について
舌下免疫療法の副作用として、口の中のかゆみ・違和感・唇の腫れなどが出ることがあります。通常は数週間で慣れて消失しますが、ごくまれにアナフィラキシーが起こる可能性があるため、初回投与は医療機関内で行い、服用後30分は安静にします。
当院での診察・検査
アレルギー検査
| 検査 | わかること | 費用目安 |
|---|---|---|
| View39(特異的IgE検査) | 39種類のアレルゲンを1回の採血で一括検査 | 保険適用で約5,000円(3割負担) |
| 個別の特異的IgE検査 | 特定のアレルゲンを選択検査(13項目まで) | 保険適用 |
| 総IgE | アレルギー体質の全体評価 | 保険適用 |
保険適用・費用について
花粉症の診察・薬・検査はすべて保険適用です。初診時は検査を含めて3割負担で5,000〜7,000円程度が目安です(検査内容により変動)。
花粉を避ける日常対策
外出時
- 花粉対策マスク・メガネ(眼鏡の隙間をカバーできるもの)
- つるつるした素材の上着(ウールは花粉がつきやすい)
- 花粉飛散ピーク時間帯(11〜14時、17〜19時)の外出を控える
- 帰宅前に衣服の花粉を払う
帰宅後
- 手洗い・うがい・洗顔
- 鼻うがい(生理食塩水)で鼻の花粉を除去
- 早めの入浴・髪を洗う
室内環境
- 窓を閉める、換気は早朝・雨上がり(花粉が少ない時間帯)
- 空気清浄機(HEPAフィルター付き)を活用
- 洗濯物・布団は室内干し・乾燥機
- こまめな掃除(花粉は床に溜まる)
当院の花粉症診療の特徴
- View39(39項目アレルギー検査)で原因花粉を正確に特定
- 眠気の少ない第2世代抗ヒスタミン薬を使い分け
- 点鼻ステロイド・点眼薬で部位別に最適化
- 舌下免疫療法(シダキュア・ミティキュア)に対応
- 花粉皮膚炎(花粉による顔の肌荒れ)も皮フ科として同時診察
- シーズン前の初期療法にも対応
- 重症例には抗IgE抗体(ゾレア)治療機関への紹介
- 予約なし・当日受診OK/毎日9〜21時診療/十条駅徒歩1分
花粉が飛んでからでも遅くありません
「毎年我慢している」方は、ぜひ一度ご相談ください。薬の選択、舌下免疫療法、肌荒れ対策までトータルで最適化できます。来シーズンから症状がまったく違うようになるかもしれません。





