「自覚症状がないから大丈夫」が一番危ない。性感染症の基礎知識と検査のすすめ

「症状が何もないから、たぶん大丈夫」——実は、これが性感染症でもっとも危険な思い込みです。クラミジアや梅毒など、代表的な性感染症の多くは感染していても自覚症状がほとんど出ません。気づかないまま過ごすうちに症状が進んだり、知らずにパートナーにうつしてしまうケースが後を絶ちません。

十条駅ハル内科・皮膚科クリニック|症状がないから安心、は間違いです。性感染症を正しく知って、正しく検査を

症状がないから安心、は間違いです。性感染症を正しく知って、正しく検査を

「症状が何もないから、たぶん大丈夫」——実は、これが性感染症でもっとも危険な思い込みです。クラミジアや梅毒など、代表的な性感染症の多くは感染していても自覚症状がほとんど出ません。気づかないまま過ごすうちに症状が進んだり、知らずにパートナーにうつしてしまうケースが後を絶ちません。

十条駅ハル内科・皮膚科クリニック|症状がないから安心、は間違いです。性感染症を正しく知って、正しく検査を

十条駅ハル内科・皮フ科クリニックは、JR埼京線十条駅から徒歩約1〜2分、毎日朝9時から夜9時まで土日祝日も診療しているクリニックです。性病検査・治療は保険適用で受けることができ、プライバシーに配慮した対応を心がけています。「恥ずかしい」「言いにくい」という気持ちはよくわかりますが、早めに確認することがいちばんの対策です。赤羽・東十条・王子・板橋エリアからもお気軽にご来院ください。

性感染症とは

性感染症(STI:Sexually Transmitted Infection)は、性的な接触によって細菌・ウイルス・寄生虫などが感染する病気の総称です。以前は「性病」と呼ばれていましたが、現在は性感染症という呼び方が一般的です。

「特定の人だけがかかるもの」というイメージを持つ方もいますが、性的な接触がある人であれば誰でも感染する可能性があります。年齢・性別・パートナーの数に関わらず、一度でも経験があれば検査を受ける意味があります。

主な性感染症と症状

クラミジア感染症

日本で最も多い性感染症のひとつです。感染者の多くがほぼ無症状であることが最大の特徴で、感染していても気づかないまま過ごしてしまうケースが非常に多いです。

症状が出る場合は、男性では尿道のかゆみ・軽い痛み・分泌物、女性ではおりものの変化・下腹部の違和感などがあります。ただしこれらも軽微なことが多く、「なんか変かな」程度で見過ごされがちです。放置すると男性では精巣上体炎(不妊の原因になることがあります)、女性では卵管炎・骨盤腹膜炎を引き起こし、不妊や子宮外妊娠のリスクが上がります。

梅毒

近年、日本全国で感染者数が急増しています。20〜30代の若い世代、特に女性の増加が目立っています。梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、進行とともに症状が変わるのが特徴です。

  • 第1期(感染から3週間〜3ヶ月):感染した部位(性器・口・肛門など)に痛みのないしこりや潰瘍ができます。自然に消えることが多く、「治った」と勘違いしやすいです
  • 第2期(感染から3ヶ月〜3年):手のひら・足の裏を含む全身に発疹が出ます。発熱・倦怠感を伴うこともあります。この発疹も自然に消えます
  • 第3期以降:長年放置すると心臓・血管・神経に重篤なダメージが起きることがあります

症状が消えても菌は体内に残り、感染させる力も続きます。妊娠中に感染すると赤ちゃんへの垂直感染(先天梅毒)につながるため、妊婦健診での検査が重要です。

淋菌感染症(淋病)

淋菌という細菌による感染症です。男性では尿道炎として症状が出やすく、排尿時の強い痛み・膿のような分泌物が特徴です。女性は子宮頸管に感染することが多く、症状が出にくいケースもあります。口腔性交による咽頭感染も増えており、のどに感染してもほぼ無症状のことが多いです。放置すると不妊・骨盤内炎症性疾患の原因になります。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染症です。性器・肛門周囲に水ぶくれや潰瘍ができ、強い痛みを伴います。初感染時は発熱・リンパ節の腫れを伴うこともあります。一度感染するとウイルスが神経に潜伏し、免疫が落ちたときに再発を繰り返すのが特徴です。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルス(HPV)の一部の型による感染症です。性器・肛門周囲にイボ状の突起が現れます。見た目が特徴的なため自分で気づくことも多いですが、小さいうちは見落としやすいです。HPVには子宮頸がんの原因となる型(ハイリスク型)も含まれており、定期的な検査が重要です。

HIV感染症・エイズ

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は免疫細胞を攻撃するウイルスです。感染直後に発熱・倦怠感・リンパ節の腫れなどが出ることがありますが、その後は長期間(数年〜10年以上)ほぼ無症状で経過します。現在は薬の進歩により、早期に治療を始めれば普通の生活を送れるようになっていますが、発見が遅れるほど免疫機能が低下し、エイズを発症するリスクが高まります。早期発見・早期治療のためにも定期的な検査を習慣にしてほしい感染症です。

トリコモナス感染症

トリコモナス原虫による感染症です。女性ではおりものの増加・悪臭・外陰部のかゆみなどが症状として現れることがありますが、男性はほぼ無症状です。そのため男性が気づかずにパートナーへうつしてしまうことが多い感染症です。

症状がなくても検査が必要な理由

性感染症の多くが「症状がない=感染していない」ではありません。むしろ無症状のまま進行するものが多く、以下のようなリスクがあります。

  • 気づかないうちにパートナーにうつしてしまう
  • 放置することで不妊・子宮外妊娠・がんなど深刻な合併症につながる
  • 妊娠中に感染していると赤ちゃんへの影響が出ることがある
  • HIVなど免疫に関わる感染症は発見が遅れるほど治療が難しくなる
  • 複数の感染症に同時にかかっていることもある

「症状がないから検査しなくていい」ではなく、「症状がないからこそ、定期的に確認する」という考え方が大切です。

どんな人が検査を受けるべき?

「自分には関係ない」と思いがちですが、以下に当てはまる方は一度検査を受けることをおすすめします。

  • 新しいパートナーができた
  • コンドームを使わない性交渉があった
  • パートナーの性感染症が判明した
  • 不特定多数との性的接触があった
  • 妊娠を希望している・妊娠中である
  • 最後に検査を受けてから1年以上経っている
  • 性器・口・肛門周辺に気になる症状がある
  • 過去に性感染症にかかったことがある

特に妊娠を希望している方・妊娠中の方は、クラミジア・梅毒・HIVなどの検査を早めに受けておくことを強くおすすめします。

当院で対応している性感染症の検査

検査項目 検体 保険適用
クラミジア(核酸検出) 尿・咽頭ぬぐい・子宮頸管ぬぐい
淋菌(核酸検出) 尿・咽頭ぬぐい・子宮頸管ぬぐい
梅毒(RPR・TPHA) 血液
HIV抗体検査 血液 ○(症状・リスクがある場合)
B型肝炎(HBs抗原) 血液
C型肝炎(HCV抗体) 血液
性器ヘルペス(HSV) 血液・病変部ぬぐい
トリコモナス(核酸検出) 尿・膣分泌物
HPV(DNA型別検査) 子宮頸管ぬぐい 条件による

症状や状況に応じて、必要な検査項目を医師と相談しながら決めます。「何を調べればいいかわからない」という方も、まず受診してご相談ください。血液検査の結果は17時までの受診で最短翌日にお伝えします。

治療について

性感染症の多くは、適切な治療を受ければきちんと治すことができます。

  • クラミジア・淋菌・梅毒・トリコモナス:抗生物質・抗菌薬で治療します。パートナーも同時に治療することが再感染防止のために重要です
  • 性器ヘルペス:完全に除去することはできませんが、抗ウイルス薬で症状を抑え、再発を減らすことができます
  • 尖圭コンジローマ:外用薬・液体窒素による治療を行います
  • HIV:抗HIV薬(抗レトロウイルス療法)で体内のウイルス量をコントロールします。専門医療機関への紹介が必要です

大切なのは、自分だけが治療を受けてもパートナーが感染したままだと再び感染してしまうことです。「パートナーにも検査・治療を受けてもらう」ことがセットです。

受診するときのよくある不安

「誰かに知られませんか?」
診療内容は医療機関の守秘義務の対象です。ご家族や職場に知られることはありません。健康保険証を使った場合、世帯の保険加入者に明細が届く場合があります。気になる方は受付でご相談ください。

「パートナーのいる身で受診するのは後ろめたい」
検査はあくまでも自分と相手の健康を守るためのものです。疑いがある状況であれば早めに確認するほうがお互いのためになります。

「症状がないのに受診してもいいですか?」
もちろんです。症状がなくても「念のため確認したい」という理由で検査を受けることは、医療機関として歓迎しています。

「同性パートナーがいますが受診できますか?
はい。性別・パートナーの性別に関わらず、どなたでも受診いただけます。

性病検査のひようを教えてください
症状がある場合、保険診療にて検査が可能ですので負担を抑えられます。

十条・赤羽・東十条・王子で性感染症の検査・治療をお考えの方へ

性感染症は「自分には関係ない」と思っていても、誰にでも起こりうることです。症状がなくても定期的に確認する習慣を持つことが、自分とパートナーの健康を守ることにつながります。

十条駅ハル内科・皮フ科クリニックでは、性感染症の検査・治療を保険適用で行っています。「言いにくい」「恥ずかしい」という気持ちに寄り添いながら対応しますので、一人で抱え込まずにご相談ください。毎日朝9時から夜9時まで、土日祝日も診療しています。予約なしでも受診できますが、WEB予約の方を優先的にご案内しています。

WEB予約はこちら /  アクセス・診療時間 /  LINEでお問い合わせ

十条駅ハル内科・皮フ科クリニック|〒114-0034 東京都北区上十条2-27-1 J&MALL 1階
TEL: 03-6698-2509 / 診療時間: 毎日 9:00〜21:00(不定休)

コラムに戻る