発熱

熱が出たとき、その原因はかぜ・インフルエンザ・新型コロナだけとは限りません。細菌感染や尿路感染症など、適切な治療が必要な病気の可能性も。当院では発熱の原因を見極め、症状に合わせた検査・治療をご提供します。
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熱が出たとき、その原因は「かぜ」「インフルエンザ」「新型コロナ」だけとは限りません。細菌感染や尿路感染症、肺炎など、適切な治療が必要な病気の可能性もあります。当院では発熱の原因を見極め、症状に合わせた検査・治療をご提供します。

  • インフル・コロナ・溶連菌の迅速検査に対応
  • 発熱の原因を診察・検査で見極め
  • 解熱剤・抗生剤・点滴まで症状に合わせて治療
  • 予約なし・当日受診もOK

ABOUT

発熱とは

平熱は通常36〜37℃前後。一般的に37.5℃以上を「発熱」、38.0℃以上を「高熱」と呼びます。発熱は体が病原体と戦っているサインで、免疫機能の正常な働きです。ただし症状が長く続く場合や合併症のリスクがあるときは、早めの受診が大切です。

体温の目安

体温 分類・対応
〜37.4℃ 平熱〜微熱。経過観察で様子を見ることが多い
37.5〜37.9℃ 微熱〜発熱。症状が続く場合は受診を検討
38.0〜38.9℃ 発熱。感染症の可能性が高く、早めの受診を推奨
39.0℃以上 高熱。早期受診を強く推奨

早期受診が必要な警告サイン

  • 38.5℃以上の高熱が2〜3日以上続く
  • 解熱剤を使っても熱が下がらない
  • 強い頭痛・首の痛み・光への過敏
  • 呼吸困難・胸痛・SpO₂の低下
  • 排尿時の痛み・腰背部の痛み
  • 高齢者・乳幼児・妊婦・免疫低下中の方の発熱
  • 海外渡航後の発熱

CAUSES

発熱の主な原因

発熱の原因はさまざまですが、大きく「ウイルス感染」「細菌感染」「その他の疾患」に分類されます。代表的な7つを解説します。

1

かぜ症候群(普通感冒)

最も一般的な発熱の原因。200種類以上のウイルスによる上気道感染で、通常1週間以内に自然回復します。

主な症状

  • 鼻水・鼻づまり
  • のどの痛み・違和感
  • くしゃみ・咳
  • 微熱〜38℃程度
  • 軽い倦怠感・頭痛

検査・治療

  • 原因はウイルスのため抗生剤は不要
  • 対症療法(解熱剤・鎮咳薬・鼻炎薬など)が基本

💡 不必要な抗生剤使用は薬剤耐性菌を生み出す原因になります。

2

インフルエンザ

突然の38〜40℃台の高熱と強い全身倦怠感が特徴。毎年秋〜冬に流行し、感染力が非常に強い感染症です。

主な症状

  • 突然の高熱(38〜40℃以上)
  • 強い全身倦怠感・筋肉痛・関節痛
  • 頭痛・悪寒・食欲不振
  • のどの痛み・咳・鼻水
  • 小児では熱性けいれん・稀に脳症

検査・治療

  • 迅速抗原検査は発症後12〜48時間が最適
  • 抗ウイルス薬(タミフル・イナビル・ゾフルーザ等)は発症48時間以内が有効

💡 毎年10〜11月のワクチン接種で、重症化・入院・死亡リスクの軽減が期待できます。

かぜとインフルエンザの比較

項目 かぜ インフルエンザ
発症 徐々に 突然(数時間で急激)
発熱 微熱〜38℃ 38〜40℃の高熱
全身症状 比較的軽い 強い倦怠感・筋肉痛
鼻・のど症状 中心的症状 全身症状より軽い
治療薬 対症療法のみ 抗ウイルス薬が有効
3

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

2023年5月以降は5類感染症。症状は無症状〜重症まで幅広く、高齢者や基礎疾患のある方は重症化リスクがあります。

主な症状

  • 発熱・悪寒・倦怠感
  • のどの痛み・鼻水・咳
  • 頭痛・筋肉痛・関節痛
  • 嗅覚・味覚の異常(特徴的)
  • 呼吸困難・肺炎(重症時)

検査・治療

  • 抗原迅速検査は発症後3日目までが高感度
  • 抗ウイルス薬(パキロビッド・ラゲブリオ)は発症後5日以内で重症化予防効果
  • 当院ではコロナとインフルエンザの同時検査も可能
4

溶連菌感染症・扁桃炎

A群溶血性連鎖球菌による感染症。小児に多いですが成人にも感染し、治療を途中で止めるとリウマチ熱・腎炎などの重篤な合併症リスクがあります。

主な症状

  • 突然の高熱(38〜40℃)
  • 強いのどの痛み・赤み・白い膿
  • 頸部・顎下リンパ節の腫れ
  • 苺舌、体幹の赤い発疹(猩紅熱)
  • 鼻水・咳は少ないのが特徴

検査・治療

  • 迅速抗原検査で約5〜10分で結果判定
  • ペニシリン系抗生剤(アモキシシリン)を通常10日間服用

💡 症状が改善しても抗生剤は最後まで飲み切ってください。途中でやめると菌が残り合併症のリスクが高まります。

5

尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎)

大腸菌などの細菌による感染症。女性は尿道が短いため感染しやすく、発熱を伴う場合は腎盂腎炎の可能性があります。

主な症状

  • 膀胱炎:排尿時痛・頻尿・残尿感・尿の濁り(発熱は軽度)
  • 腎盂腎炎:38〜39℃以上の高熱・悪寒戦慄・腰背部の叩打痛・吐き気

検査・治療

  • 尿検査で白血球・細菌・亜硝酸塩を確認
  • 必要に応じ尿培養検査で原因菌を特定
  • 膀胱炎は3〜7日、腎盂腎炎は2週間程度の抗生剤内服
  • 重症では点滴・入院が必要

💡「発熱+腰の痛み」は腎盂腎炎を疑います。放置すると敗血症のリスクも。

6

肺炎

肺胞に炎症が起きる感染症。ウイルス・細菌・真菌など原因は多様で、高齢者では非典型症状のみの場合もあります。

主な症状

  • 38〜39℃以上の高熱・悪寒
  • 息苦しさ・呼吸困難
  • 湿った咳・黄色〜緑色の痰
  • 胸の痛み(深呼吸時)
  • マイコプラズマ肺炎では2〜3週続く乾いた咳

検査・治療

  • 聴診・胸部X線・血液検査・SpO₂測定で診断
  • 軽症は外来での抗生剤内服
  • 重症は入院治療

💡 SpO₂が93%以下、唇が紫色の場合はためらわず救急受診を。

7

その他の発熱の原因

繰り返す発熱、数週間続く微熱、原因不明の発熱の場合、以下の疾患を鑑別します。

主な疾患

  • 自己免疫疾患(SLE・関節リウマチ等)
  • 悪性腫瘍(がん・リンパ腫)
  • 薬剤性発熱
  • 熱中症・甲状腺クリーゼ
  • 輸入感染症(マラリア・デング熱等)

💡 38℃以上が3週間以上続く「不明熱」は専門的な精査が必要です。

HOME CARE

自宅でのケア

発熱時は無理をせず、体の回復を第一に考えて過ごしましょう。以下4つのポイントを押さえてください。

💧

水分補給

水・スポーツドリンク・経口補水液(OS-1など)をこまめに少量ずつ摂取。尿が濃い黄色〜茶色になっている場合は脱水のサインです。

😴

安静と睡眠

体が感染と戦うには休息が不可欠。無理な活動は回復を遅らせ、他者への感染拡大のリスクも高めます。

💊

解熱剤の使い方

38.5℃以上で体がつらいときに使用。目的は「熱を下げること」ではなく、体の負担軽減と休養の促進です。

15歳以下のお子さんにアスピリン(バファリン)は使用しないでください(ライ症候群のリスク)。

🍲

食事

食欲低下は自然なこと。無理に食べず、消化の良いもの(おかゆ・うどん・スープ)を少量。脂っこい食事・刺激物・アルコールは控えめに。

こんなときは自宅療養を中止して受診を

  • 解熱剤を使っても熱が下がらない
  • 39℃以上の熱が3日以上続く
  • 水分がまったく取れない
  • 呼吸が苦しい / 意識がぼーっとする
  • 体の一部にしびれや麻痺がある
  • 発疹が急速に広がっている

EXAMINATION

当院での検査・治療

発熱の原因を的確に見極めるため、症状に応じて以下の検査を実施します。

検査・処置 目的・わかること
インフルエンザ迅速検査 A型・B型を約15分で確認
コロナ・インフル同時検査 1回の検査で両方を判定
溶連菌迅速検査 のどの溶連菌感染を約10分で確認
血液検査 白血球数・CRP・肝腎機能等、細菌性/ウイルス性の鑑別
尿検査 尿路感染症の確認
胸部X線(レントゲン) 肺炎・胸水の有無を確認
SpO₂測定 血中酸素濃度、呼吸器疾患の重症度を把握
点滴(輸液) 脱水補正、水分・電解質の補給
i

当院の診療方針

検査結果をもとに「なぜ熱が出ているのか」を丁寧にご説明します。抗生剤は診断に基づき、必要な場合のみ処方します。

FLOW

受診の流れ

発熱がある方の受診は、次の6ステップで進みます。

1

WEB予約または直接来院

感染防止のため、来院前に電話またはWEB予約でのご連絡をお願いします。マスク着用にご協力ください。

2

受付・問診票記入

発熱の開始時期、体温の推移、他の症状、海外渡航歴、周囲の感染状況等を記入いただきます。

3

医師による診察

体温・血圧・SpO₂測定、のど視診・聴診・腹部触診を行い、必要な検査をご提案します。

4

各種検査

症状に応じて迅速検査(インフル・コロナ・溶連菌)、血液検査、尿検査、胸部X線などを実施します。

5

結果説明・処方・点滴

検査結果に基づいて診断をご説明し、薬の処方または点滴を行います。

6

お会計・帰宅

帰宅後の生活注意点をご説明し、翌日以降に症状が悪化したときの連絡先もお伝えします。

FAQ

よくあるご質問

Q熱が出たらすぐに病院へ行くべきですか?
A

成人で38℃未満、他の症状も軽ければ、自宅で水分補給・安静をとりつつ様子見が可能です。ただし38.5℃以上が2〜3日続く、呼吸困難、水分が取れない、高齢者や乳幼児の発熱、海外渡航後の発熱などは早期受診をお勧めします。

Qかぜに抗生剤は効きますか?
A

かぜの原因はウイルスのため抗生剤は効きません。不必要な使用は薬剤耐性菌を生み出す原因になるため、当院では診断に基づいて必要な場合のみ処方します。

Qインフルエンザの検査は発症直後でも正確ですか?
A

発症後12〜24時間が最も精度が高いです。発症直後(6時間以内)はウイルス量が少なく偽陰性になる可能性があるため、症状が強いのに陰性の場合は翌日以降の再検査をお勧めします。

Q熱が下がったら職場や学校に行っていいですか?
A

インフルエンザは解熱後48時間経過まで、コロナは発症から5日間かつ症状軽快後24時間経過までは外出を控えることを推奨します。

Q解熱剤を使うと治りが遅くなりますか?
A

発熱は免疫反応の一部なので理論的には多少の遅延はあり得ますが、実際は高熱による体力消耗・水分摂取困難の方が回復を妨げます。解熱剤は「体の負担軽減と休養・水分補給を促すため」に使用します。

Q微熱が何週間も続いています。受診すべきですか?
A

37〜37.5℃程度の微熱が2〜3週間以上続く場合は受診をお勧めします。結核などの慢性感染症、自己免疫疾患、甲状腺疾患、悪性腫瘍など放置してはいけない病気の可能性があります。

Q子どもの発熱ですが、小児科に行くべきですか?
A

当院は内科クリニックで基本的に15歳以上を対象としています。お子さんの発熱はかかりつけ小児科の受診をお勧めします。

Q点滴を打つと熱が早く下がりますか?
A

点滴(輸液)は脱水の補正と体の回復を助けるものです。解熱剤を混ぜて熱を下げることは可能ですが、点滴そのものが感染症を治すわけではありません。


まとめ

発熱の原因はさまざまで、自己判断で放置すると重症化するケースもあります。気になる症状があれば、お気軽に当院までご相談ください。

  • インフル・コロナ・溶連菌は迅速検査で10〜15分で結果
  • 発熱+腰痛、発熱+息苦しさは早期受診を
  • 抗生剤は必要な場合のみ、最後まで飲み切ること
  • 予約なしの当日受診にも対応
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