PMS(月経前症候群)の診断基準・セルフチェックリスト|何科を受診すべきか・保険診療について

PMS(月経前症候群)の診断基準・セルフチェックリスト|何科を受診すべきか・保険診療について

「生理前になると毎月つらい。これってPMS?」「PMSの診断はどうやってもらうの?」「何科に行けばいいのかわからない」——そんな疑問をお持ちの方に向けて、PMSの診断基準・セルフチェック方法・受診すべき科・病院での診断の流れを、十条駅ハル内科・皮フ科クリニックの医師が解説します。

👉 予約なしでの当日受診も可能です。まずはお気軽にご相談ください。

予約せずに来院 WEB予約(当日予約も可)
十条駅ハル内科・皮フ科クリニック 待合スペース
当院の待合スペース。明るく清潔感のある空間で、診察までリラックスしてお待ちいただけます

PMSとは何か——診断を考える前に

PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)とは、月経の3〜10日前から始まり、月経が始まると改善する身体的・精神的症状の総称です。最大の特徴は「生理前に出て、生理が来ると消える」という周期性です。この周期性こそが、PMSを他の疾患と区別するための最も重要な診断ポイントになります。日本人女性の約70〜80%が生理前に何らかの不調を経験しているとされていますが、その中でも「日常生活・仕事・人間関係に支障が出るレベル」のものをPMSと診断します。

PMSの医学的診断基準

PMSには国際的に定められた診断基準があります。以下の3つの条件を満たすことが必要です。

条件

内容

① 症状の時期

月経開始の1〜2週間前(黄体期)に症状が出現する

② 症状の消退

月経開始後4日以内に症状が消える

③ 周期性

上記のパターンが3周期以上繰り返されている

加えて、「症状が日常生活・仕事・学校・人間関係に支障をきたしている」ことも、医師が診断を下す際の重要な判断基準になります。症状の種類は200以上あるとされており、人によって全く異なる症状が出ます。「これがPMSの症状」という決まった形はありません。

PMSのセルフチェックリスト

以下の項目に当てはまるものがあるか確認してください。重要なのは「生理前に出て、生理が来ると消えるか」という点です。

身体症状

  • 下腹部の痛み・重だるさ・張り感がある
  • 頭痛・片頭痛が起きる
  • 乳房が張って痛い
  • 手足・顔がむくむ
  • 体重が増える(水分貯留)
  • 倦怠感・だるさが強い
  • 肌荒れ・ニキビが出る
  • 食欲が急に増す(特に甘いものへの欲求)
  • 便秘・下痢・腸の不調

精神症状

  • イライラする・些細なことで怒りやすくなる
  • 気分が落ち込む・憂うつになる
  • 不安感が強くなる
  • 涙もろくなる
  • 集中力が下がる・仕事でミスが増える
  • 眠れない、または眠りすぎる
  • 人と会いたくなくなる

チェックの見方

身体・精神のいずれかで複数の症状が当てはまり、「生理前に出て生理が来ると楽になる」というサイクルが3か月以上続いている場合、PMSの可能性があります。ただし、このチェックリストはあくまでも目安です。確定診断は医師の問診・診察によって行います。

PMSと間違えやすい疾患

PMSに似た症状を持つ疾患があります。自己判断せず医師に相談することが重要です。

疾患

PMSとの違い

PMDD(月経前不快気分障害)

PMSの重症型。精神症状が日常生活に著しく支障をきたすレベル。抗うつ薬が必要になることも

月経困難症(生理痛)

生理が始まってから痛みが強くなる。PMSの腹痛は生理前がピーク

子宮内膜症

生理中の激痛・不妊の原因になることも。腹腔鏡検査で確定診断

うつ病・不安障害

生理周期に関係なく症状が続く。PMSは生理が来ると消えるのが特徴

甲状腺疾患

倦怠感・気分の落ち込みはPMSと酷似。血液検査で鑑別できる

「毎月生理前だけつらい」→ PMSの可能性が高い 「生理に関係なくずっとつらい」→ うつ病・不安障害などの可能性も

何科を受診すればいいか

PMSの受診先は、症状の中心が身体症状か精神症状かによって変わります。

症状の中心

受診すべき科

腹痛・むくみ・頭痛など身体症状が主

内科・婦人科

イライラ・気分の落ち込みなど精神症状が主

心療内科・婦人科

どちらも強い

まず内科か婦人科に相談し、必要に応じて紹介

内科でもPMSの診断・治療は受けられます

「婦人科に行くのが恥ずかしい」「婦人科は敷居が高い」と感じている方も多いですが、内科でもPMSの診断・低用量ピルの処方が可能です。

当院(十条駅ハル内科・皮フ科クリニック)では、問診・血圧測定を行ったうえで、月経困難症・PMSを目的としたLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)を保険適用で処方しています。「婦人科は行きにくい」という方も、お気軽にご相談ください。

病院でPMSはどう診断されるか——受診の流れ

① 問診

医師が以下を確認します。

  • 症状の内容・いつから始まるか

  • 生理周期との関連性

  • 症状が生理開始後に消えるかどうか

  • 症状による日常生活への影響度

受診前に「基礎体温記録」や「症状日記」があると診断精度が上がります。

② 血圧測定・身体診察

低用量ピルを処方する場合、血栓リスクの確認のため血圧測定が必要です。

③ 必要に応じて血液検査

甲状腺疾患・貧血・ホルモン異常などを除外するために行う場合があります。PMSの診断に特定の血液検査は必要ありませんが、他の疾患との鑑別のために行うことがあります。

④ 診断・治療方針の決定

問診内容をもとに「PMSと判断できる」と確認されれば、治療に進みます。初回受診当日に処方まで行うことも可能です。

受診の目安——こんな場合は早めに相談を

以下のいずれかに当てはまる場合、セルフケアだけでなく受診をおすすめします。

  • 毎月、生理前の3〜10日間が「仕事・学校・日常生活がつらい」状態になっている

  • 市販の鎮痛薬が手放せない

  • 「3か月以上」同じ症状サイクルが繰り返されている

  • 精神症状が強く、仕事でのミスや人間関係のトラブルが増えた

  • パートナーや家族との関係に影響が出ている

  • 「毎月のことだから仕方ない」と思いながら我慢している

「我慢するのが当たり前」ではありません。低用量ピルや漢方薬で月々の症状をコントロールできるケースがほとんどです。

PMSの治療の選択肢

治療法

内容

保険適用

低用量ピル(LEP・OC)

ホルモン変動を抑え、PMS全体を改善。月経困難症・経血減少にも効果

月経困難症目的なら保険適用

ヤーズ配合錠(第4世代)

むくみ・乳房の張りが出にくい。PMS・PMDDへの効果が高い

保険適用

漢方薬

加味逍遙散・当帰芍薬散など。副作用が少なく、ピルが使えない方にも

保険適用

鎮痛薬(NSAIDs)

腹痛・頭痛への補助的使用。症状が強い時期に使用

保険適用

生活習慣の改善

運動・睡眠・食事・ストレス管理。軽症例では効果的

よくある質問

Q. PMSは血液検査で診断できますか?

いいえ。PMSに特有のホルモン値異常はなく、血液検査でPMSを確定診断することはできません。診断は問診と症状の周期性の確認によって行います。血液検査は甲状腺疾患など他の疾患との鑑別のために行う場合があります。

Q. 生理前にイライラするだけでもPMSですか?

イライラのみで他に症状がない場合でも、「生理前に出て生理で消える」「3か月以上繰り返す」「日常生活に影響が出る」という条件を満たせばPMSと判断されることがあります。

Q. 内科でピルを処方してもらえますか?

はい。低用量ピル(LEP)は内科医でも処方可能です。当院では月経困難症・PMSを目的とした保険適用処方に対応しています。

Q. PMSとPMDDの違いは何ですか?

PMDDはPMSの重症型で、特に精神症状(強い落ち込み・怒り・絶望感)が日常生活・仕事・人間関係に著しく支障をきたすレベルのものを指します。PMDDには抗うつ薬(SSRI)の処方が有効なことがあり、心療内科での診断・治療が必要です。

Q. PMSの診断に基礎体温は必要ですか?

必須ではありませんが、あると診断の精度が上がります。生理アプリの記録でも代用できます。「症状がいつ始まり、いつ消えたか」の記録が最も重要です。

診療時間・アクセス

項目 内容
クリニック名 十条駅ハル内科・皮フ科クリニック
診察時間 月曜日〜日曜日 9:00〜21:00
休診日 なし(不定休)
所在地 〒114-0034 東京都北区上十条2-27-1 J&MALL 1階
電車・徒歩でお越しの方 JR埼京線「十条駅」から徒歩約1〜2分、J&MALL(ジェイトモール)1階
バスでお越しの方 国際興業バス「十条駅」バス停のすぐ目の前
お車でお越しの方 近隣のコインパーキングをご利用ください
お問い合わせ TEL: 03-6698-2509 / 公式LINE:https://lin.ee/AL0fp3z
お電話 公式LINE WEB予約(優先案内)
Health Columnsに戻る